ファンタジー「ゲド戦記」(米国作家アーシュラ・ル=グゥイン作、清水真砂子訳、1976年第一巻出版)シリーズの主人公。真の名はゲド。ゴント島出身、ローク島育ちの魔法使い。生涯にいくつもの探索の旅を行い、生前から功績をゲドの武勲(いさおし)に歌われ、大魔法使いの常として吟遊詩人によって歴史に残された。
スタジオジブリ、宮崎吾朗監督で映画化されたのは3巻「さいはての島へ」と5巻「アースシーの風」のエッセンスであり、作中には3巻時点と考えられる中年期のハイタカが登場。長い旅のなかで蓄えてきた、落ち着いて物事を見切る力、それに人を信頼して見守る力を、遺憾なく発揮する「大賢者(=ローク魔法院のトップ)」級魔法使いである。
原作では赤褐色の肌を持っているとされているが、ジブリ映画ではそうでもない。また魔法使いは帽子をかぶらないとの記載も原作にはあるがジブリ映画では独特の布帽子(頭巾)のようなものを着用。そのほか、ジブリ映画でのハイタカやストーリーや美術について、30年以上原作を愛好してきた読者や原作者からの異論もあった。