担当部長 組織運営のやり方は会社によってさまざまである。あたらしい会社も格付け制度は能力に機軸を置いた制度であった。給与はポストではなく能力に応じた等級によって決まっていた。これは、転職する前の自動車部品メーカーと同じであった。 能力主義ではポストにはつかないが管理職クラスの等級を付与され、部下なし管理職として働くケースも多い。専門性を発揮して組織で創出する付加価値をひとりで創り出すのだ。 店主も人事企画部長にアサインされる前には、人事企画の部下なし専門職として、企画書をたくさんつくっていた。その場合当然役職名はない。 しかし今度の会社には、「担当部長」という役職名があった。店主も3ケ月の試用…