小説家。
1976年、東京生まれ。早稲田大学卒業。2000年に書き下ろし長編小説の第一作『格闘するものに○』(草思社)を発表。以降、小説に『まほろ駅前多田便利軒』(第135回直木賞受賞)、『風が強く吹いている』、『舟を編む』(2012年本屋大賞)など、エッセイに『妄想炸裂』、『極め道』などがある。
少女漫画やボーイズラブをこよなく愛する。妄想好き。
格闘する者に○ (新潮文庫)
月魚 (角川文庫)
白いへび眠る島
秘密の花園 (新潮文庫)
ロマンス小説の七日間 (角川文庫)
私が語りはじめた彼は (新潮文庫)
むかしのはなし (幻冬舎文庫)
まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
風が強く吹いている (新潮文庫)
きみはポラリス (新潮文庫)
仏果を得ず (双葉文庫)
光
神去なあなあ日常
星間商事株式会社社史編纂室
天国旅行
木暮荘物語
舟を編む
極め道―爆裂エッセイ (光文社文庫)
妄想炸裂 (ウィングス文庫)
しをんのしおり (新潮文庫)
人生激場 (新潮文庫)
夢のような幸福 (新潮文庫)
乙女なげやり (新潮文庫)
桃色トワイライト (新潮文庫)
([み]1-1)三四郎はそれから門を出た (ポプラ文庫)
シュミじゃないんだ
あやつられ文楽鑑賞 (双葉文庫)
悶絶スパイラル
ビロウな話で恐縮です日記
ふむふむ―おしえて、お仕事!
黄金の丘で君と転げまわりたいのだ
三人寄ったら、姦しい女性。 女四人での生活は、かなり興味深い。 おまけに、「あの家」と言っている! 三浦しをん著‥‥‥あの家に暮らす四人の女 個性派揃い!‥‥‥要するに、類は友を呼ぶ⁈ 元々の住人である、あの家の母娘からして、かなりの少数派タイプ。 都会にありがちな環境と立場の、少数派がひょんなことからか、必然か、 同居が始まり、なぜか非現実な世界も広がる中‥‥‥ ‥‥‥女の神経を逆撫でしない男はおらんし、 男の神経を逆撫でしない女はおらん‥‥‥本文より ‥‥‥男女のあいだに対話が成立するのはまれだ。奇跡だ。‥‥‥本文より いたく納得!!!!! そして、出て行った(追い出した)父親が、亡くなっ…
今年はミステリー小説とは違う分野の本を読むよう心掛けたいと昨年末に思いました。三浦しをんさんの作品を読むのは3作目ですが、「風が強く吹いている」はスポーツ小説です。2006年に刊行された本ですが箱根駅伝の舞台の描写は今、読んでもほとんど違和感を覚えません。(復路9区で走(カケル)が踏切に間に合うのか?と言う所は時代を感じましたが) あらすじはと言うと、寛政大学の1年生となった、蔵原走(クラハラカケル)が同大学4年の清瀬灰二(キヨセハイジ)と出会うところから始まります。 陸上競技者でありながら高校時代に共に挫折を経験した事のある、走(カケル)と灰二(ハイジ)。走(カケル)はハイジの薦めにより入寮…
また読み返してしまいました。おそらく3回は読んでいるはずです。映画化もされていて、しっかり観ました。そのくらいこのお話が好きです。 15年かけてひとつの辞書をつくっています。その苦労や情熱、また恋模様まで飽きることなく読めます。 馬締さんという編纂者が中心ですが、彼が浮世離れした恋文を書く場面が面白いです。この本の辞書づくりに関わる人は大体変な人なのですが、一緒に仕事をしてみたいなと思ってしまう魅力もあって、どこか温かい雰囲気が伝わってきます。 言葉にひたすら向き合っている姿を見ていると、自分も日々使う言葉を大切にしようと思えます。優しい言葉を心がけたいですね。 舟を編む (光文社文庫) 作者…
書名:愛なき世界 著者:三浦しをん 出版社:中央公論新社 出版年:2018年 本村紗英(もとむら さえ)は、東京の本郷にあるT大の大学院理学系研究科の博士課程で学んでいます。藤丸陽太(ふじまる ようた)は、T大近くの食堂で働いている店員です。この本は二人を中心とした仕事と恋愛の物語です。 本村は、「シロイヌナズナ」という植物の細胞や遺伝子について研究しています。ランチの出前のため研究室に訪れた藤丸と知り合います。本村の意に反して、藤丸から恋心を抱かれます。 さあ、本村の博士論文に関する研究は順調に進むのか、藤丸の恋は成就するのか、興味津々で物語は展開していきます。 本村は藤丸に、植物には思考も…
八歳の冬の日からずっと、強く輝くものが私の胸のうちに宿っている。夜道を照らす、ほの白い一等星のように。それは冷たいほど遠くから、不思議な引力をまとっていつまでも私を守っている。(三浦しをん『きみはポラリス』新潮文庫、2011) こんばんは。先日、勤務校の若手3人(♂、♀、♀)と一緒に、1泊2日で東北の被災地(気仙沼、陸前高田、南三陸、大川小学校、松島、等々)をまわってきました。リアル防災&減災教育研修です。新幹線に乗って、いざ一ノ関へ。レンタカーを借りて、いざ気仙沼へ。 彼の地はポラリス。 ポラリスとは、北極星のこと。初任から3年間お世話になった気仙沼は、人も場所も思い出もすべてひっくるめて、…
三浦しをんの「墨のゆらめき」を読んだ。いや、正確に言うと聞いた。 (大好き過ぎて、作者をつかまえてちゃん付けしてしまった・・・) 墨のゆらめき 作者:三浦 しをん Audible Amazon 【オーディオファースト作品】直木賞作家・三浦しをんによるAmazon オーディブル書き下ろし小説。小さなホテルに勤める続力(つづき・ちから)は、顧客の「お別れの会」の案内状の宛名書きを依頼するため、町で書道教室を営む遠田薫(とおだ・かおる)のもとを訪れる。遠田はなにやら過去のありそうな男だが、さまざまな筆跡を自在に書きこなす腕前の持ち主だった。続が文面を考え、遠田がそれを書き記す形で、二人は協力して手紙…
この記事について 作品情報 あらすじ・解説 作品紹介 作品購入 Amazon Audible無料体験 おすすめレビュー この記事について ご覧いただきありがとうございます。こちらはAudible(オーディブル)限定の書き下ろし作品《墨のゆらめき》レビュー記事です。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 作品情報 墨のゆらめき 作者:三浦 しをん Audible Amazon 墨のゆらめき著者:三浦しをんナレーター:櫻井孝宏再生時間:6時間43分配信日:2022/11/17制作: Audible Studiosカテゴリー: 文学・フ…
『広辞苑をつくるひと』三浦しをん岩波書店2018年1月12日 第1刷発行非売品予約特典 姉が面白かったよ、というので、図書館で借りて読んでみた。本書は、「非売品」である。でも、図書館にはたくさんの蔵書があった。どうやら、『広辞苑第7版』の刊行時に予約した人のために、特典として発行されたらしい。150ページの薄い文庫本。黒い装丁には、広辞苑の文字がバラバラ事件になって踊っている。なにやら、面白そうな気配。三浦しをんさんが著者だし。三浦さんといえば、辞書づくりに取り組む人たちを描いた、『舟を編む』の著者。御本人も、辞書を愛しているに違いない、、、。 三浦しをんさんは、1976年東京生まれ。2006…
174.神去なあなあ日常/三浦しをん 「手入れもせんで放置するのが『自然』やない。うまくサイクルするよう手を貸して、いい状態の山を維持してこそ、『自然』が保たれるんや」(p.156) 神去なあなあ日常 (徳間文庫) 作者:三浦 しをん 徳間書店 Amazon 都会で過ごしていた高校生の主人公は卒業と同時に、実家から遠く離れた山奥へと放り込まれ、森と共に生活する人々のもとで成長していく、三浦しをんの長編小説。 高校を卒業した主人公の少年は、将来のあてもなくフラフラと生きていこうと思っていた矢先に、両親の計らいによって三重県の山奥にある「神去村」へと送り出される。 しかし、森の奥にひっそりと佇む小…
辞書に賭ける15年の月日の重みに感動! なんとなく固くて難しいお話かと思ってましたが、辞書作りに携る人たちの人間味溢れる物語でした。 『大渡海』という辞書の海を渡る舟を編む、15年間の足跡。15年‥なんて地道で時間がかかる仕事なんでしょう! 辞書編集部に引き抜かれた馬締(まじめ)は変わり者だか憎めなくて個性的。趣味は「エスカレーターに乗る人々を見ること」理由がまた面白くて笑ってしまいます😁 定年間近のベテラン編集者。 日本語研究に文字通り命をかける学者。 とにかくノリが軽い同僚。 キラキラの女性雑誌編集部から異動してきた後輩。 そして馬締が恋する女性🙂 途方にくれそうな辞書作りの過程は、「なる…
古書ドリスさんへ。サブカル系の本屋さんとして有名なので長年ずーっと行きたかったけど機会がなく、最近になってようやく伺えた。 こじんまりとした店内だけど選書のセンスが全面に溢れていて、相当癖が強い。自分の好みのジャンルの本が積み重ねて置いてあってテンションが上がりまくり。そして古本屋さんのゴチャゴチャした雑多な空気感、堪らなく好きなのだ〜 何となく手にした写真集がいい感じだったのでお買い上げ。確か800円ほど。とても状態がよかった。天使の羽をつけた女性たちのモノクロ写真集。ヌードなんだけど、ノスタルジックな雰囲気。ピンヒール履いた天使たちがオシャレなの。宝物になった。 店員の金髪のねーちゃんが最…
突然ですが、私は漫画や小説の実写化作品を観るとき、最適な原作を読むタイミングっていつだろう?と悩むことがあります。 観る前?観た後?気にしない? 最近も考えていたので、今日はこのテーマでブログを書きます。 舞台「風が強く吹いている」の場合 レースの結果は知らない状態で観劇 最近迷ったのはこれ。 推しの塚ちゃん(A.B.C-Zの塚田僚一さん)が箱根駅伝を題材にした「風が強く吹いている」という、三浦しをんさんの小説作品の実写化舞台に主演をすると決まったとき、まさにこの悩みに突き当たりました。 なぜなら私は、この小説を途中まで読んでいたからです。 続きを読むか?やめとくか? なんで途中で止まってたか…
マイナースポーツ漫画の中でも良く分からん「テコンドー」を題材にした漫画を紹介します、青春と絆を感じられる熱いスポーツ作品から、ユーモア溢れるコメディ作品まで、多彩な切り口の5作品を紹介します。 キックスメガミックス テコンダー朴 史上最強の弟子ケンイチ いつか、君へ Girls マイナースポーツだけど面白いおすすめテコンドー漫画 キックスメガミックス 作品概要 原作 吉川雅之 掲載誌 週刊少年ジャンプ 巻数 全2巻完結 あらすじ… 転校早々、同じ顔をした幽霊・千葉俊介に取り憑かれた阿加木太一。眠ると体を乗っ取られ、ヤリたい放題、散々な目に…。千葉を成仏させるため、かつて千葉が伝説を築いたテコン…
この病棟で、 昨日熱を出して、 コロナ疑惑のあった人は、 2回検査したけど、 コロナじゃなかったみたい。 看護師さんに聞いた。 良かった。 今日は午前中ゆっくりして、 午後からプログラムに参加した。 90分みっちりあった。 疲れた。 そして、 部屋に戻ってから、 読書をした。 三浦しをんさんの 『舟を編む』 途中晩ごはんを食べて、 再び読み始めて、 合計3時間45分かかった。 本屋大賞をとった本だから、 ずっと気になっていた。 本を読むと、 どう映画化されたのか、 気になる。 映画も観たいな。 明日はシャワーを浴びる日。 水曜日は診察がある。 そうそう、 就労支援からメールが来て、 11月に受…
今回のレビューは、舞台「風が強く吹いている」です。 大ヒット小説が原作の本作は、映画化やアニメ化もされており、さらには、何度も舞台化されている人気作。 2023年の今年、A.B.C-Z塚田僚一さん主演で再演となりました。 小説原作も未読で、映画も未見だったのですが、こんなに熱い青春ドラマを目の当たりにするとは思いませんでした・・・。真剣に競技に取り組む青年たちの"青春"を真正面から浴びました。 陸上素人が箱根駅伝を目指す! 塚田さん演じる大学4年の清瀬灰二(ハイジ)は、ある日、矢部昌暉さん演じる蔵原走に出会います。彼に走りに魅了され、彼を学生寮の仲間に招き入れます。そこで彼は、一緒に住んでいる…
1/19(木)、芥川賞直木賞の選考委員会が開かれ、その席で第168回直木賞が決まった。速報扱いだった。 一年前は今村翔吾さんと米澤穂信さんのダブル受賞だったが、今回も小川哲さんと千早茜さんの作品がダブルで受賞した。ご両人とも、直木賞受賞どうもおめでとうございます。 先立つものがないので、来月の『オール讀物』合併号(文藝春秋)の発売を待つことにします。そこに掲載される選考委員の選評を読むのも楽しみです。 なんたって、選考委員の顔ぶれがすごい。錚々たるメンバーです。 浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき、だもの。 こういう方々の目に留まるような…
全くブログが続かないマンなのですが(日記は死ぬほど書いてるけど人様に見せる文章だと意気込むと途端に筆が進まない)、年も明けたし(もう月末だけど)一念発起して今年から意識的に更新したい所存です。 せっかくなので初手はお題を使おう!ということで2023年にやりたいことをひたすら書き連ねるブログから再スタートです。 特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」 インプット≦アウトプットを意識する とにかく引っ込み思案、思ってることを表出することが苦手、溜め込みまくってしまう性格を変えたいと思い続けて早20ウン年。 先日、今更嫌われる勇気を読んで、「変われないでいるのは変わらないという決心…
子どもが辞書を引く姿を見た事がない。なんでもスマホが解決してくれるらしい。小学校のときは喜んで調べた言葉に付箋をつけていたのに。ものを書くときに辞書がないと落ち着かないって、昭和以前の生まれの特徴なのだろうか。 赤瀬川源平「新解さんの謎」、三浦しをん「舟を編む」など辞書ものの本は結構読んでいる。佐々木健一「辞書になった男」も面白かった。この高田宏「言葉の海へ」は、日本初の近代的国語辞典とも言われる「言海」を編纂した大槻文彦さんの評伝。「言海」や大槻さんについても、その存在くらいは知っているので電子書籍で購入。電子書籍の方が安いという理由もあるのだが、古い本が読めるというのもある。 言葉の海へ(…
芥川賞 井戸川射子「この世の喜びよ」群像七月号 佐藤厚志「荒れ地の家族」新潮十二月号 直木賞 小川哲「地図と拳」集英社 千早茜「しろがねの葉」新潮社 ■第168回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略 安堂ホセ『ジャクソンひとり』(文藝冬季号) 井戸川射子『この世の喜びよ』(群像七月号) グレゴリー・ケズナジャット『開墾地』(群像十一月号) 佐藤厚志『荒地の家族』(新潮十二月号) 鈴木涼美『グレイスレス』(文學界十一月号) ■第168回直木三十五賞 候補作(出版社) 一穂ミチ『光のとこにいてね』(文藝春秋) 小川哲『地図と拳(こぶし)』(集英社) 雫井脩介『クロコダイル・ティアー…
はじめに 発表された候補作を全部読んで、どの作品が受賞するか予想しました。 ワンポイント感想で明確なネタバレはしていませんが、本を読みなれている場合は内容の予想がついてしまう表現があるかもしれないので、それがイヤな場合はブラウザそっ閉じ願います。 逆に、フワっとしたことしか言ってないじゃん、と物足りない方がいらしたらそれもごめんなさい。 リンクは全体的にAmazonへ飛びます。 サクッと予想 今回はズバリ「汝、星のごとく」(凪良ゆう/講談社)ではないかと予想。 普通に小説として、一番デキがよかったと思います。 個別感想 「光のとこにいてね」(一穂ミチ/文藝春秋) 『スモールワールズ』を超える、…
今月も瞬く間に時が過ぎますね……、やりたいゲームも読みたい本もたくさん。 今週の読書をさくっとまとめます。 『彼女の朝 おいしいコーヒーのいれ方Ⅲ』村山由佳 彼女の朝 おいしいコーヒーのいれ方 III (集英社文庫) 作者:村山由佳 集英社 Amazon 引き続きシリーズをのんびり読んでます。 二人の間に決定的なことが起きるか……?って場面で一緒にドキドキしちゃいましたね。お互いゆっくりゆっくり一歩一歩を確かめるように歩いていて、シリーズがかなり続いているというのでメタ読みしちゃうけど、そうじゃなきゃどちらかが死んじゃうのかと思ってしまいますね(笑) また続きも手元に置いたので、巻末のあれがど…
三浦しをん 毎年駅伝を見ると思い出す。 みんな、得意、不得意があっていいんだ。 個性があっていいんだ。 そんなことを思わせてくれる作品。 得意は武器に、不得意は誰かが補えば良い。 キャラの濃いメンバーたちがタスキを繋ぐ。 青春。 なんか、そんな青春欲しかったなー。 若い時だから、よけいに悩む。 でも進みたい、前を向いて歩きたいと願う。 社会人になって10年以上たつと、一所懸命って忘れてしまう。いや、忘れようとする。 だって、疲れるから。 ほどほどに頑張って、頑張ってますアピールをする。 だから不完全燃焼が続く。 この作品を読むと、自分も頑張りたい。もっとやりたいって思う。 さて、手始めに何をや…