芸術家。作家、画家。 ハイレッド・センター、櫻画報、路上観察學会、トマソン観測センター、ライカ同盟、日本美術応援団などの活動を行う。 千円札を印刷して芸術作品としたため、刑事事件に問われ有罪となった(千円札裁判)。また、老人力を提案するなど独特の視点を持つ。 小説家としての筆名は尾辻克彦。 参考リンク:http://www.pluto.dti.ne.jp/~imasa/akas.html 2014年10月26日死去。享年77。
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2014年12月号掲載 毎日新聞地方部編集委員/藤原章生(当時) ここ2週間余り、風邪で臥せっていた。のどの痛みから始まり、37度台の熱にせき、たんがともなう、典型的な風邪だが、ずいぶんと長い。風邪薬や抗生物質をのんでも完治しない。単に抵抗力が落ちているようだが、何年かに一度、こういうことがあるので今回もそのパターンだと思う。 例えば、南アフリカや、メキシコを離れる直前、ギリシャ危機の取材が山を越えたころに、同じようなことがあった。その例から見ると、長い緊張から解けたあとに必ず起きている。熱心に仕事をして走り回っているときではなく、「そろそろ終わり」「山を越えた」という時期を選んで、このパター…
土曜日、 暑い。青い。まぶしい。 時刻は5時半。この時間でこの暑さ、この青空、この日差し。確かにもう6月後半に入ったタイミングではあるけれど、一応まだ梅雨だと思う。 まあ豪雨と比べれば全然ありがたいけれど、こんだけ晴れていると、なんだか天気に突き動かされてタスク処理をしているようで、ちょっと違和感がある。天気が悪いと、 「こんな天気でも頑張ってやっている自分」として、まるで自分がこの世界を動かしている、みたいなしょうもない魔法使いのような感覚に陥ることがある。 お天道様にはかなわない、そう思った。 さて、とにかくこんな日は世の中が混む。徹底的にテキパキと終わらせて、カフェに向かう。しかし、なん…
かつて赤瀬川原平さんの本から植物ワイパーというものを教えてもらったことがあります。観察してみると至る所に存在しています。 ”トマソン”という言葉も長らく認知していましたが、赤瀬川原平さんが命名に関与していたとは。語源はある人物由来なのですが、ご本人は知っているのでしょうか。 トマソン 不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。(役にたたない・非実用) 柔軟で豊かな発想をお持ちの赤瀬川さんが、千利休、無言、前衛、についてあれこれ思索します。きっかけは映画の脚本でした。 この本は資料としては何の価値もない。 とあとがきにあります。確かに千利休のことについてはもっと詳し…
www.scaithebathhouse.com 以前こちらの記事で言及した故赤瀬川原平の写真展 su1264i.hatenablog.com 先週ふと思い出して、滑り込みで行ってきました。良いタイミングで思い出してよかった~ ギャラリーの外観はこんな感じ こじんまりとしたサイズに比して割合多くの人がひしめき合っていました。 赤瀬川さんの遺した写真を六人のアーティストやキュレーターが厳選し、展示するという企画展。鈴木康広さんという人のセレクションが私は好きでした。 この人の見ていた世界は、一体どれだけの密度と解像度で迫っていたんだろう。。改めてそんな途方もない気持ちになる展示でした。日々そうい…
『京都、オトナの修学旅行』 赤瀬川原平 山下裕二 著 ちくま文庫 自分は、なぜか中学、高校どちらの修学旅行も関西だった。 中学の時は普通に奈良・京都。 高校の時はグループ行動で門限時間までに宿泊場所へ辿り着ければよいというアバウトなルールではあったが、その宿泊場所が奈良・京都だった。あらかじめ公共交通機関の時刻表等を取り寄せてグループの行動プランを作る“予習”の時間が設けられていたし、モデルプランも提示されていたが、放任主義な高校で、時代的にもおおらかだったことから、“予定通り”の行動にならないグループが続出した。 朝食と夕食は宿泊場所で出されるものを食べるのだが、昼食はグループごとの自由行動…
「超芸術トマソン」を読了しました。 booklog.jp ↓トマソンとは? bijutsutecho.com 近年でもツイッターとかでこういう感じの投稿がよくあって、なんともいえない見落としがちでどうでもいい情報や景色が鮮やかに肉薄してくる感じ…とでもいいましょうか、それがたまらなく好きです このサイトみたいなのね。 shirouto-kenkyu.com トマソン関連ではないですが、特に好きなのはこの記事で、好きすぎて数年に一回読み返しています shirouto-kenkyu.com こういう世の中にほとんど認知されていない感じ、我々の観測で初めて実体が立ち現れてくる感じが良い。軍艦島みたい…
「眠れる森の美術」展 赤瀬川原平 中村正人。1997.10.10~11.3。 上野の森美術館(別館) THE BATHHOUSE 東京芸術大学(交渉中) 1997年 ワークショップもあり、それが日程が合わないと、見ていないことも多く、印象としては、中村政人のインタビュー集が強く、他のことはほぼ覚えていなかった。 赤瀬川原平 「今回は、彼が今最も興味を持っている写真にスポットをあて、猫の写真展をTHE BATHHOUSE」「で開催します。そして、煙突上には2m大の眠り猫を設置します。関連して、子どもたちを対象にしたネコのワークショップや、ペット探偵との対談を予定しています」。 中村政人 「この企…
待っていたメールが・・・届いた。 『 応募人数が定員を超えたので抽選を行った結果、残念ながら選外となりました 』 あさって日曜日の路上観察会、見事落選 (^^; 『 落胆されないで下さいね。日を改め追加募集を予定、希望される方は・・・ 』 捨てる神あれば拾う神あり、こちらは当選。 トマソンを探せ、今から楽しみ (^o^)/ 赤瀬川源平さんの展覧会、ほかに3人の方と共同展示。 中でも、牛島光太郎さんの作品が印象に残った。 添えられた言葉の豊かさ、詩のようでもあり短編小説のようでも。 たまには、こんな空間でのんびりするのもいいね。 さりげなく置かれた椅子、エレベーターですらアート。
まずメインの展示室、赤瀬川原平さんの作品バシャバシャ撮影。 鑑賞しながら、けげんな顔でワシをチラ見しよん皆さん。 『 ここって、ダメじゃないの? 』そんな声も・・・。 控えおろう、この撮影許可腕章が目に入らぬか! ダハっ (^^; 無用の長物、トマソン1号『 四谷階段 』 この発見を機に観察対象をひろげ、路上観察学会を創立。 役立たずを、芸術へと昇華させた。 一番笑ったのが、作品『 駐車場の中の主 』とトマソン報告用紙。 ええわ~こげん遊び、芸術やらこ難しいのは横に置いとこ。 そげん視点で館内を見れば、怪しげなオブジェあちこち。 思うように、動かん体がうらめし~。それでん、はまっちデベソおいさ…
路上観察の提唱者 赤瀬原平に会いたくて大分市美術館へ。 行ってワチャワチャするんは面倒なんで、事前に確認 📞 『 あんなぁ~、今ありよん企画展、写真撮ってええ? 』 『 美術館所蔵品なので、本来は不可。 許可を受けていただければ可能かも 』 (^^)v おっちら階段降りて展示室、職員の方に撮影の事を伝えると・・・。 『 上の階に総合受付があります、そこで必要事項を記入して許可をもらって下さい 』 はぁ~⤴ また、こん階段を上がらにゃいけんのな。 腰がイテェーんに、やっぱ呪われた運命や~ (>_<) ヒロヒロおいさん、別名デベソおいさん。 6年前に参加した大分市主催の路上観察会、今回も応募したけ…
渡邊十絲子『今を生きるための現代詩』(講談社現代新書 2013年) 大岡信+谷川俊太郎『エナジー対話 詩の誕生』(エッソ・スタンダード石油株式会社広報部 1975年) 大岡信×谷川俊太郎『対談 現代詩入門』(中公文庫 1989年) 分かりやすく面白そうだったので、ふと手に取った渡邊十絲子の本のついでに、二人の代表的詩人が自らの詩体験や、現代詩の辿ってきた道を振り返る対談シリーズを読んでみました。三冊とも本音で率直に語っているのに好感が持てました。 渡邊の本は、体験に基づいて自分自身でよく感じ考えた結果を素直に書いていて、そういう意味ではオリジナルな感じがあります。前半の安東次男の「薄明について…
晴れ。午前七時四十五分、アラームで目覚める。強い、眠気を感じる。(昨夜は、二時半頃眠ったから)顔を洗い、歯を磨く。ハーバードと胸に書かれた赤い古着のニットに、グリーンのミリタリージャケット(胸にPEACEマークの缶バッチをつける)、ユニクロの色落ち加工したブラックデニム、バンズのスリッポンでアパートを出る。昨夜、近所の野良猫に与えた刺し身を食べているか?確認。完食。今日は、診察。そして本日、午前十一時から、天神のタトゥーショップで足に、フランケンシュタインのタトゥーを入れる予約をしているので、デイケアには参加しない。歩きながら、「涙くんおはようっ」を久しぶりに聴く。ミニストップにより、朝飯を買…
ピンクレディー「UFO」 過労等でバセドー病を患ったケイちゃん(増田恵子) 振付師の土居甫とピンクレディー ▶ こういう見せ方をすると、セッカチな人は「よーしわかった。犯人は土居甫だな!」と七曲署に通報したりするけど、土居甫は振り付けをしただけで、フィリピン人のシュウロの大将が魔球スカイラブや三段ドロップ(アストロ球団)「1日3球まで」と用法用量を指定したように、ピークを想定していた訳ではないので、責務は運用側にあるのだろう。新自由主義者は「自己責任」というだろうけど。 サム(医者の家系) アスピリンジレンマ 赤瀬川原平「優柔不断術」 郵政民営化改革に着手した時の小泉純一郎がテレビのインタビュ…
いま、『ビッグコミックスピリッツ』で連載されている『路傍のフジイ』というマンガが面白くて、続けて読んでいる。 まさに本日、第一巻が発売されるのでオススメである。 路傍のフジイ(1) (ビッグコミックス) 作者:鍋倉夫 小学館 Amazon べつだん、変わったところのある内容ではない。日本語を話すネコも闇の魔法使いもサイボーグ・テロリストも出て来ない「変哲のない日常」の物語なのだが、これがしみじみと良い。 そこでは、あたりまえの暮らしを活き活きと過ごす「フジイ」という人物を中心として、さまざまな形で生活に退屈を感じている周辺の人間たちが描かれている。 主に綴られるのは、かれらそれぞれがなぜ人生に…
先日、新橋から有楽町まで、JR東日本の東海道線や京浜東北線や山手線の線路の高架に沿って歩いていたら、以前は古めかしい高架下通路があった場所が、ずいぶんきれいに整備されていろんな飲食店やショップが入っているのに気が付いたから歩いてみました。そういえば、数年前にこの場所のことを聞いたことがあったな。数年経ってはじめて来てみたってことなのでしょう。いくつかの県のアンテナショップも入っていた。 ガード下の店といえば、この新橋から有楽町ではなくて、有楽町から東京駅のあいだだったと思うけれど、赤瀬川原平さんのエッセイにアジア系の(・・・タイだったか台湾だったか覚えていない・・・)飲食店に行く話があったと思…
集団生活で習得するのは、集団と上手につきあう方法ではなく、集団に心を動かされない方法。 科学者がスピリチュアルな人を恐れるように、スピリチュアルな人は詩人を恐れる。 人の役に立つものだけを善として手元に置くのではなく、役に立たないとされるものにも前向きに接していくことができたら、人はどんなに優しくならるだろうと思うのです。これは社会の中で弱者や少数派や異端とされる人や事物との関係性や共生という課題に重なります。(楠見清『無言板アート入門』ちくま文庫) デュシャンのレディメイドも赤瀬川原平のトマソンもタイトルを付けることで作品化され、日用品や無用の長物がひとつの「詩」になるのだと私は理解していま…
「生成AI」には、「文章」、「画像」、「音楽」などを自動でつくってくれるサービスがある。 画像作成AI「Bing Image Creator」を試してみた。入力フォームに日本語で文章や言葉を書いて、「作成」ボタンを押すと画像をいくつかつくってくれる。そこからイメージに合うものを保存できる。俳句や川柳の17文字を入力すると、画像が出現した。 次は「音楽」を試してみよう。自分のテーマソングをつくってみたい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 「名言との対話」10月16日。野間清治「面白くてためになる」 野間 清治(のま せいじ、1878年〈明治11年〉12月17日 - 1938年〈昭和13年〉1…
きょうの「スポーツの日」に『編集日記(231009福島民友)』は健康を思う▼赤瀬川原平さんは健康診断を受けた後、「あなたは立派な中古人体です」とはがきを受けた▼いきなり突き付けられた言葉に最初はムッとしたようだ。しかし、この世に生まれてきた瞬間から人は皆、中古への道を歩み始めるのだと考え、前向きに受け止めることにしたという▼中古品のカメラ。丁寧に使われてきた物は味がある上、たとえオイルが切れていてもスムーズに動く。われわれ人間もこうした「中古良品」を目指し、日々メンテナンスに励むべきだ▼きょうは「スポーツの日」。メンテナンスを始めるにはうってつけの日ではないだろうか。 (あなたは)「1日30分…
2023年09月は15冊。 本棚登録は84冊。購入は17冊/¥12826。 東京おとなクラブ 4号 著者 : 発売日 : ブクログでレビューを見る» アットワンダーJGにて。'80年代の伝説のサブカル誌。これの編集者が、のちにPC雑誌ASCIIの編集長になるわけで、カルチャー誌だったのもなるほどといった感じ。 面白半分 臨終号 著者 : 発売日 : ブクログでレビューを見る» はじめて面白半分を入手。別の号も読んでみたい。 アットワンダーJGにて。これも一種のサブカル誌か。こういうノリがあった時代もあったのだなと。 太陽 1981年7月号 no.221 特集 パズル200集 第十八回太陽賞発表…
前回から、だいぶ間が空いちゃいましたね(;´∀`)もう、10月です… さて、8月の石川県旅行(能登・金沢)の振り返りの続きです。 海が透明感高くて本当に綺麗でした 朝、予約したタクシーで、能登金剛(能登半島西側沿岸の景勝地)を回りました。まず、機具岩(はたごいわ/能登二見とも呼ばれる夫婦岩)へ寄ります。 機具岩(はたごいわ) そこから移動して、巌門(がんもん)周辺を遊覧するクルーズ船に乗船しました。障害者手帳で安くなるのですが、出さないで乗船しましたが、良かったと思います(平日で乗客が少なくて申し訳なかったので…)。 遊覧船乗り場からもう海が綺麗で 猪の鼻先の形をした岩場、分かります? 荒々し…
11月29日(水)~12月3日(日)、三嶋大社宝物殿ギャラリーで開催する「三島ゆかりの作家展」まで二か月になったので、展示内容を公開。 美術家(絵画、造形など) 内田公雄 内野まゆみ 岡部稔 柿沼忍昭 久原大河 小山達也 坂部隆芳 下山曻 白砂勝敏 坂東壮一 久田誠道 北斎道子 村松茂 山藤章二 ほか 本 赤瀬川原平 荒川洋治 大岡信 小勝郷右 川本耕次 綺羅光 久世光彦 小杉未醒 竹田泰淳 田中小実昌 田中清玄 種村季弘 都筑道夫 津村秀介 藤城清治 渡辺白泉 ほか
9月も夏だった。感覚がマヒして気温30℃なら涼しいなと思う夏だった。クソあちかったなァ~毎日よォ。そんな中でもお外で活動する日があった。そんな夏の日の思い出。 デカい花火大会に行った(8月の話)。隅田川花火大会にも匹敵する(のかは行ったことないため分からないが)デッカい花火大会に行った。深刻な方向音痴な私のために最寄りまで友達が来てくれて、一緒に歩いて行った。商店街が出店をやっていたり、浴衣の方が多かったり、知らん人々と同じ方向にぞろぞろ歩いていくのが楽しかった。お祭り特有の高揚感を久々に味わった気がする。 花火大会会場は人間で埋め尽くされていた。川の両岸に人が押し寄せていた。あっちの岸ヤバ!…
赤瀬川原平さんのニラハウスの前を久しぶりに通った。かつては面白くはあるけれどどうなんだろう?という感想を持ったけれど、四半世紀を経て屋根のニラは既にないけれど、なかなかいいなと思った。赤瀬川さんは家についても「老人力」を見ておられていたのだろう。赤瀬川さんも今は亡く誰も住んでおられないようだけれど、いつまでも渋い渋いおじいちゃんのような家であり続けてほしい。
夏の間は混むので避けていたプールを再開した。歩いたりところどころ泳いだりして30分で切り上げる。滞留時間は少しずつ伸ばしていく所存。 ゴーグルを新調したけれど度付きにするとよかったのかもしれない。歩いていると挨拶をされたが、どなたに挨拶されたのか挨拶返しをしたのかまるで分らない。度付きにしたところで歩くときは外しているので見えないのは同じだが。 帰りにジュンク堂に寄り、どうしても読みたかった旅の本を購入した。 昨日はハイキングのことを考えていたけれど、さまざまなコースを見るにつけ、ハイキングというのは高低差があるものなのだと知った。軽度登山のような。ということはヤマなので、私は熊が怖い。出没情…
『マンガ黄金時代』は、かつての『ガロ』と『COM』を主体に、1960年代後半~70年代前半の記憶に残る短編32編を750ページにまとめた文藝春秋の分厚い文庫本である。当時では、つげ忠男や鈴木翁二までが文庫本で読める画期的な本だった。一種のアンソロジーといっても良いかもしれない。 発行の1986年は昭和61年、昭和も最後のころである。個人的には、1986年の当時は、ゆっくり読む余裕のなかった時期だったが。 今回、青柳祐介の『いきぬき』を読んでみた。最初に読んだのは1967年の末で、中学2年生だったので、大学浪人の青春の話は、よくわからなかったかもしれない。センチメンタルな青春ストーリーである。青…