僕が最近よく口にする〝五感に任せる〟だが、 これを別の表現で説明すると、目に見えているもの、 耳に聞こえているもの、肌に触れているもの、など、 すなわち現実のスクリーン側から自分に向かって やってくる物や音など、5感の感触を、 何の解釈もはさまず、瞬時に背後へ流し去る。 それが兄貴に明け渡すことと同義語になる。 例えば、上司から「アホ、ボケ、カス」と言われたとして 目に見えている上司の背格好や表情そのまんま、 耳に聞こえている「アホ、ボケ、カス」の音そのまんまを 肉体(脳)をスルーさせて背後へ消え去らせてやる。 それがゲイリー4冊目の中に出てくる〝見過ごす〟 ことの実践である。 しかし、僕たち…