続いて歌舞伎座夜の部Aプロを観劇。筆者が観た日は、こちらもほぼ満員に近い盛況。入りがいいと、役者の方もやる気が増すと云うものであろう。勿論寒い入りでもしっかりやって貰わなければならないのだけれど。云う迄もなく出し物はA・B共同じで、「五段目」「六段目」「七段目」「十一段目」である。幹部クラスの役者でA・B共同じ役で出演しているのは、歌六・錦之助・音羽屋くらいで、他の主要な役は役者が替わっている。 まずは「五段目」「六段目」。Aプロの配役は菊之助の勘平、時蔵のおかる、萬太郎の弥五郎、右近の定九郎、橘太郎の源六、吉弥のおかや、萬壽のお才、歌六の数右衛門。中では右近・時蔵・萬太郎が初役の様で、右近は…