三島由紀夫の「仮面の告白」 以下、性的な内容を含みますので苦手な方はパスして下さい。 奇体な玩具 第二章の書き出しはこのように始まる。 すでにここ一年あまり、私は奇体な玩具をあてがわれた子供の悩みを悩んでいた。十三歳であった。 〝奇体な玩具〟 すなわち大人になった男性器である。 十三歳の主人公はもやもやとしたこの玩具の扱いに困っている。 たとえばこんな描写。 その玩具は折あるごとに容積を増し、使いようによっては随分面白い玩具であることをほのめかすのであった。ところがそのどこにも使用法が書いていなかったので、玩具の方で私と遊びたがり始めると、私は戸惑いを余儀なくされた。 あるいはこんな描写。 こ…