年をまたいで一ヶ月以上にわたって図書館から借り続けている佐久間 文子さんの「美しい人」は、そろそろ区切りをつけて返却するかなです。 「佐多稲子の昭和」という副題がついているのですが、昭和をずっと 小説を書いて過ごした稀有な作家の評伝で、当方は佐多さんの作品を ほとんど読んでいないのでありますが、当方にとっては重要な作家さん でありまして、佐多さんの作品は、すこしでも読まなくてはいけないなと 日頃から思っておりました。 そこにこの本でありまして、これは借りて読まない手はないなと思ったの であります。佐多さんの世界で一番難しいのは、共産党をめぐるあれこれで ありますが、なんとなくノンポリそうな佐久…