:芸術家
彫刻家。1912年宮城県に生まれ、少年期を北海道で過ごす。ロダン、マイヨール、デスピオなどに惹かれて彫刻家を志す。 戦争によって一時制作を中断するが、一貫して塑造による具象表現の道を歩む。作品のほとんどが人間像。身近な人物たちをモデルにした生命感みなぎる頭像、清新な女性像、純真無垢なこどもの像がほとんど。清真な印象を与える作品が多い。 2011年3月30日に98才で亡くなった。 「みやぎ夢大使」。(2005年-2006年)
佐川美術館は、滋賀県守山市の琵琶湖畔にある。宅急便で有名な佐川急便の創業40周年記念事業の一環として開館された。 「湖畔に佇むように建つ、こぢんまりとした美術館」を想像していたのだが、訪れてみると、意外と大きかった。湖畔ではあるが、湖に面しているのではなく、古代の倉庫を思わせる近代的な平屋の建物が二棟並んでいて、その周りが池のように水が張り巡らされている。 意外と大きかった。切妻造りの二棟の建物。 9時半の開館に合わせて行ったが、さほど待っている人はおらず、カップルや家族連れなど20人くらい。予約制であらかじめチケットを買っていたので、スマホの画面を見せて入場する。なお、駐車場は無料である。 …
おおきなかぶ ロシア民話A・トルストイ 再話内田莉莎子 訳佐藤忠良 画福音館書店1962年5月1日 こどものとも発行2004年3月10日 第116刷 これも、『世界を開く 60冊の絵本』(中川素子、平凡社新書)から。 megureca.hatenablog.com 手にした瞬間、なつかしぃぃぃぃ~~~。そうそう、この横に長い形だよね。 第116刷って、すごい。 おじいさんが かぶを うえました。あまい げんきのよい とてつもなくおおきい かぶができました。 おじいさんが抜こうとしても、抜けない!そして、次々に助っ人が。 おじいさん、おばあさん、まご、いぬ、ねこ、ねずみ、 やっと、かぶはぬけまし…
■ついに、念願の宮城県美術館「佐藤忠良展」に行ってきました!本当は、昨年開催予定だったのですが、地震の影響で延期になり、ようやく今年訪れることができました。前の日に、東京でのコンサートの仕事を終えて、終演後作業を高速で進めて、新幹線に飛び乗りました。夜公演だったので、ぎりっぎり。最近は、コロナの規制変更され、感染防止のため禁止されていた、面会も復活。終演後のお客様の滞在時間が長くなってきているので、終わりの時間が読みづらくなってきました。面会などが長引いたら、新幹線に乗り遅れる…。しかも、最終なのに。なにはともあれ、間に合いました。久しぶりの仙台で、ウキウキ。■宮城県美術館そして、本日、やっと…
宮城県美術館で宮城県出身の作家を取り上げるというのはよくある流れ。それにしても佐藤忠良ばっかりじゃねーかお前ん家!と県民は思っていることだろう。しかし佐藤忠良は、誰もが読んだレジェンド児童書「おおきなかぶ」の挿絵を書いていることが発覚した。今回はその原画が展示されるということで、見に行ってきた。 美術館入口にある看板 この展示は総じて観覧者側も儲けが出ると言って過言ではない。おとな1200円で、この企画展+常設展+佐藤忠良記念館が見られるのだ。これはすごい。全部ちゃんと見ようとして1日がかりになった。企画展は写真撮影はNGだが、模写はOK。クロッキー帳と鉛筆で気になった作品を模写してきた。 佐…
陰暦十月二十日。水戸からイワキに参り候。常磐線で行き先はあくまで平(たいら)なのだがいつからか驛名までイワキになつてしまつた。水戸を09:09発の各駅停車に乗らうと思つたら旧型の急行ときわ仕様塗装の列車。日曜の朝で適度に空いてゐたが家人と占領したボックス席で私の背向かふに乗り込んできた青年がまぁ酒臭く誰だかにケータイで話し始めて迷惑。それが否応なしに聞こえてくるが仕事の愚痴だと思つたら水府の大工町のキャバクラ?だかで働く青年。キャバクラの雇用の不公平、キャッチとボイの条件不平等等を話してゐて最初はうるさいと思つたが聞いてゐると青年の比喩だとか喩へが実に妙で相手への説得力のある理路騒然とした話。…
◼️生誕110年傑作誕生・佐藤忠良【群馬県立館林美術館】に行ってきました! ずっと行きたかった、『生誕110年傑作誕生・佐藤忠良』【群馬県立館林美術館】に行ってきました!今年2回目の訪問となる、群馬県へ。電車に揺られること2時間強、「多々良駅」に降り立ちます。 なんとも趣のある駅に着きました。 旅人になったような気分です。この日は、あいにくくもりでしたが、かろうじて雨は降っていませんでした。 改札を出て、目に飛び込んできたのは、本日の目的地である「群馬県立館林美術館」の看板と3匹のたぬき。案内板には今回訪れる「生誕110年傑作誕生・佐藤忠良展」のポスターが貼ってあります。 多々良駅 さっそく美…
(佐藤忠良『カンカン帽』、1975年) ★旭川の美術100年 第1部・第2部展 北海道立旭川美術館、2022年7月9日(土)-9月4日(日) (WEBサイト→) artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp (佐藤進『館』、1980年、北海道立旭川美術館) 絵画の好きな青年たちが旭川に初の画会を創立したのが1918年。昭和初期には、そこを足掛かりに道内外の美術団体展で活躍する画家が増えてきました。太平洋戦争後は、新たな公募展が誕生し、さらに若い世代の作家たちの間では、公募展にかわる新しい美術運動を求める機運も高まりました。本展では、旭川市市制100年と当館の40周年を記念し、旭川…
写真でも絵でもなんでも、その写真が素晴らしいか絵が素晴らしいかもさることながら、何よりタイトルのセンスが問われるものだと私は思っている。 どんなに素晴らしい写真でも、タイトルが「久遠の彼方」とか「祈り-eternity-」とかだと「ああ、こういう小うるさい自分大好きなセンスの人ねーー」と、作品の魅力もガタ落ちになる。 反対にワイエスの絵のように「松ぼっくり男爵」などと名付けられていると、「松ぼっくり!そして男爵!?どうしてなの、ワイエス。でも好き!」と心を鷲掴みにされてしまう。 さて、先日宮城県美術館へ行ってきた。素晴らしい美術館だった。 大らかでのどかで、のんびりしていて、カフェの食事は大盛…
群馬県立館林美術館 先日、『群馬県立館林美術館』へ行ってきました。 “カフェのある素敵な美術館”という情報を得て以来、ずっと行ってみたいなと思っていた美術館です。 想像通り、いや想像以上にとっても素敵な場所でしたので、展覧会の感想を合わせてご紹介したいと思います。
(中西利雄『札幌の夏「北大構内」』、1939年、北海道立近代美術館) ★(当館学芸員)「見どころ解説 旭川の作家たち 地域美術の魅力展」 北海道立旭川美術館、2022年8月5日(金)14:00 (WEBサイト→) artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp (佐藤進『館』、1980年、北海道立旭川美術館) (旭川の美術100年展) 絵画の好きな青年たちが旭川に初の画会を創立したのが1918年。昭和初期には、そこを足掛かりに道内外の美術団体展で活躍する画家が増えてきました。太平洋戦争後は、新たな公募展が誕生し、さらに若い世代の作家たちの間では、公募展にかわる新しい美術運動を求める…