永平寺の季刊誌『傘松』は毎月刊行されております。 その中に『傘松随筆』という修行僧が毎月3名ほど修行中の想いなどを書くページがございます。 その時に私が書いた文章をふと思い出して見つけましたのでここにも記します。 永平寺修行 2年目くらいに書いた文です。 決意 「大きくなったら、お坊さんになる」 とは、子供の頃一度も思ったことはありませんでした。 私は、お寺で育ちました。そのため小さい頃からお寺の手伝いをしてきましたが、嫌々で、やっている ことに興味がなく、法要に随喜をしても何のお経を読んでいるのか、今法要 のどの部分なのかなど何も分からないまま手伝いをしていました。 そして、その時は別に覚え…