私の病室は大学病院の8階で最上階でした 第一内科の病棟です 第一内科は主に血液内科で、白血病、再生不良性貧血のような悪性貧血、膠原病、肝臓病などの患者がいました 亡くなる人が少なくなく、最上階にあるため天国に一番近い部屋と呼ばれていました 隣室の患者が亡くなったときは、「お父さん、お父さん」と呼ぶ子どもの声が聞こえました 私は主治医から寛解の見込みがあると説明を受けてはいたものの、数日前まで廊下を歩いていた人が実際に亡くなると、眠れなくなりました あるとき私は「あと17年生かしてください」と神に祈りました 5歳の息子が22歳になって社会人になるまで17年だと思ったのです 勝手な祈りでしたが、正…