昨日作業の続きだ。というか仕上げだ。私にとっては、ひとつの区切りである。 西がわの通路が開通すると、ネズミモチの切株が姿を現す。かつてふた株が、相生のごとくにつながっていた。枝葉を茂らせると、隣の駐車場にご迷惑をおかけした。そのつど枝を伐り詰めた。いたちごっこの年月だった。 ある年、業を煮やして幹を伐り倒した。地上部はいったん姿を消した。が、毎年ひこばえを芽吹いては、眼を瞠る速度で背丈を伸ばした。またいたちごっこになった。 なん年かしたある年、三メートルほど南に立っていた親株とをつなぐ根を断った。同時に、北へ這い伸びた根も断った。いずれも太く頑丈な根ではあったが、副根だった。ブロック塀のコンク…