思いがけぬ場所に、新たな草山を築く破目となった。 昨日の続きだ。花梨の根周りと、東隣の桜切株周辺との下草をむしる。 今日はとんでもなく暑い日となるらしい。となれば、いったん眠ってしまうと、起床してからでは作業に適すまい。寝そびれついでに、就寝前にひと仕事済ませてしまうほかない。午前五時から六時までを作業時間と決めた。 夜半のひと雨のために土は湿り気を帯び、軍手はまたたく間に泥だらけとなる。 一画の隅っこには、毎度草や枝葉を枯らすにまかせる草山スペースがあるが、昨日枝からしごき取った花梨の葉がすでに山となってある。その山の裾野を広げようにも、方向を揃えただけの花梨の枯枝が長ながと横たわって邪魔を…