とても暑い日だった。 外に出ている時間は、そこまで長くなかったのだが、それでも意識がおかしくなりそうなほどの暑さだった。 小学生の時、通学路には、短いけれど森みたいな道があった。 そこはいつでも日陰となっていて、木々が揺らめいて、心地よい風がざわざわと吹き通っていた。 夏場、日陰が少なかった通学路のなかで、束の間の癒しになっていた。 今はどうなっているのか分からないけど、 私が思うに、もはや40度超の暑さともなると、日陰にいたとて涼しいとは思えないのではないか。 今日も、日陰に差し掛かったところで涼しさはほとんどなかった。日が当たらないだけマシというのはありがたいが、やはり気温は変えられない。…