先日の奈良ツアーで久しぶりに東大寺の大仏を拝観したことで、以前読んだ帚木蓬生の「国銅」を思い出しました。大仏様の姿と、物語に描かれていた大仏建立に携わった人々の姿が重なってきたからです。タイトルは公式には「こくどう」と読むようですが、「くにがね」と読む例もネット上では見かけます。 国銅(上)(新潮文庫) 作者:帚木 蓬生 新潮社 Amazon 国銅(下) (新潮文庫) 作者:蓬生, 帚木 新潮社 Amazon 「国銅」は、奈良の大仏造りに動員された名もなき労働者たちを描いた長編で、主人公の国人が銅山で働き、仲間とともに都へ銅を運び、鋳造の現場に立ち会うまでの流れが淡々と綴られています。派手な展…