学歴社会

今回はたびたび議論になる「教育と競争」を題材にブログを書いてみようと思います。塾業界で働く人にとっては、少しでもよい志望校に合格をさせることが本人のためであり、会社のためであると考えることが多いだろうし、競争があるからこそ成り立っている業界であることは間違えないだろう。一方で、学校教育という観点で見れば、小学生で順位を付けない徒競走があったり、石川県では学力テストで成績公表を中止する動きもあります。このように「教育と競争」は、過度な競争は否定的な意見もある中で、受験や社会人になれば他人と競争することは生まれることから、過度に気にする必要はないのではと肯定的な意見をもつ方もいるでしょう。今回は「…

今回は、「彼女は頭が悪いから」（2018年）を読みました。 彼女は頭が悪いから (文春文庫) 作者:姫野 カオルコ 文藝春秋 Amazon 本書は、 2019年に第32回柴田錬三郎賞を受賞し、 同年4月の東京大学入学式で祝辞に招かれた上野千鶴子も本書のきっかけとなった事件に言及している、学歴社会を批評した小説です。 読み終わった時の感情は正直、胸糞悪いし、とても辛いです。でも、私たちが考え、解消していなければいけな格差の問題が詰まっていて、とても考えさせられる作品でした。ネタバレを含みますので、これから読まれる方はご注意ください。 この小説が書かれたきっかけ ラジオで聞いた東大生5人が1人の女…

昔からあるこの言葉ですが、一般庶民からしたらあまり好印象を イメージする言葉ではありませんね。 社会の根幹をなす仕事（政府・自衛隊・警察・中央省庁など）に おいて、いわゆるキャリアに属する人たちと言えるでしょう。 非常に難易度の高い大学を出て、初めから上位階級を約束された 人たちです。 社会的地位・それなりの報酬など将来に渡って優遇されるため、 そういう立場についてもらいたいと、子供のころより勉強させる 親御さんも当然います。 そのこと自体は完全否定されるものではありません。 安定した生活を送ってもらいたいと思うのも親の愛情で、それを 否定できるものではありません。 問題なのは、良い大学を出て…

日記 令和の虎というプログラムが やっているがこれはテレビ番組の マネーの虎に寄せたもの マネーの虎とは当時功成り名を遂げた 名経営者達が投資を求める志願者に 対し出資するというもの 番組的には大当たりで吉田栄作の ノーマネーでフィニッシュという フレーズが大ヒットした いうなればそれのYouTube版だが ある程度辛酸をなめて来た今見ると これがなかなか面白い このプログラムに出ている出資者に 細井龍という青年がいる 彼は中々のイケメンで開業医のほか 学習塾の経営もしている多才ぶり ぼくも彼と同じくらいの時会社を やっていたが無能のぼくとは雲泥の 差があり彼は超有能だと思う ぼくが今住む千葉…

9月10日の日本経済新聞に「学歴 神話に決別 促す」というタイトルの記事が掲載されていた 。その内容を簡易的に記述する。 身につけた知識やスキルを電子的に証明する「デジタルバッジ 」。この導入を支援する一般財団法人オープンバッジ ネットワークは、このバッジが普及すれば「学歴よりも 学習歴が問われる時代」になるだろう 。と述べている。 日本の学歴社会には私も違和感を抱く。 失われた30年とはまさにこの学歴社会によって、高学歴の学生たちが自らの学歴に甘え、大学の在学中または卒業後の勉学を怠り、結果を出せなかったことによって起きたものではないか。 大学生になぜその大学に入ったかを問えば、「偏差値が高…

" data-en-clipboard="true">少し前まで、私が自慢できる数少ない長所といえば、「虫歯がないこと」と「学歴」の2つだった。 いや、「自慢できる長所」という言い回しでは、俺のこの2つに対する依存度を正確に表現するにはいささか不十分で、もはや生きる拠り所、レゾンデートルと言ったほうが適切かもしれない。 10数年前、親知らずを抜いた私は、その場で矯正治療を推奨され、30歳を間近にして歯医者への通院が決まった。 その時抜歯をした歯科医は直後に、 「歯並びはアレですけど、こんなきれいな歯をしている人は見たことがない。虫歯ひとつ無いです。すごいですよ、どんな歯の磨き方をしてるんですか…