私に経済力さえあれば、 元モラハラ夫ととっくに離婚して、 自由に生きられるのに……。 と、何度、自分の無力さと勇気の無さを呪ってきたことだろう。 でも、待てよ? Rは経済力は十分にある。 「振り向けば澪奈(れいな)がいるような、そんな生活をしたい」 と、よくため息をついていたが、 今、彼は、妻と娘に毎日、ケータイとパソコンのメールと電話をチェックされ、息苦しそうに暮らしている。 つまり、自由とは到底言いがたい。 そういえば……、 私のある知人は、事業を営んでいて、 夫婦2人の生活には余裕の資金がある。 さて、彼の望みは1人旅をすることだが、結婚以来十数年、それが叶えられたことは無いと言う。 「…