享保2年3月16日。今日明日の両日で御役人足316人が江戸へ向かう。17日頃には足軽も向かう。歩行衆も10人向かう。歩行衆の名の書付は人伝えに入れ置く。近頃、加藤林右衛門若党が奥の間から追われ、隣の土岐甚右衛門のところへ塀を越えて入ってくる。土岐一家は相談した上で断りを入れ、命のことを聞き届けて林右衛門のところへ若党を戻す。今月2日に市村六郎左衛門は隠居を願い出る。跡目を惣領善左衛門にと願うが叶わず。善左衛門二男小弐に家督が相違なく下される、5日頃に小弐の今までの屋敷は召し上げる。小弐は初め小姓で今は寄合。昨年直状などのことがあったので、我らの同心には善左衛門は無理だろうと隼人正が思っていたの…