日本の食糧基地、北海道。その広大な大地と豊かな海で育まれる農水産物は、私たちの食卓に欠かせないものです。その収穫物や製品を、新鮮なまま、安全に消費者へ届けるために不可欠なのが「包装資材」。今回は、北海道小樽市に拠点を置き、半世紀以上にわたって、米袋や肥料袋、ホタテ用の特殊フィルムなど、北海道の一次産業に特化した包装資材を提供し続けてきた北一化学株式会社の決算を読み解きます。道内唯一の「生分解性プラスチック」メーカーであり、ホタテの貝殻を再利用したバイオマスフィルム開発にも挑む、環境技術のフロンティア。その確かな技術力と、決算書から見えた財務上の課題、そして未来への展望に迫ります。 202503…