「この力は……誰のものでもないんだ」 ただ界門から流れてきて、そして界域の流れの中に集まって、ぶつかり合って、ここに溜まっていった力。それには意思なんてない。ずっとただ溜まってきた力だ。だからそこに意思を与える事ができるのは…… 「俺が……今の俺のなら……」 野々野足軽は捧げることでこの力と繋がった。そして今力を使う事をやってみる。それはこれまでと同様だ。動かしてみる。まずはね。でもここの力は強大だ。だから引っ張った。それによってある程度、野々野足軽が使える程度の力を引きちぎった。本体から引きちぎることで、自分の意思? を通しやすくしたんだ。そしてそのちぎった力をちゃんと野々野足軽は感じてる。…