京都府京都市西京区嵐山東一川町にある、阪急電鉄嵐山線の終着駅。駅ナンバリングは「HK-98」。
3面2線の頭端式ホームを持つ*1。古めかしい立派な駅舎である。
渡月橋などへは北西へ徒歩400mほど。
京福電気鉄道(京福電鉄・嵐電)の「嵐山駅」は、桂川をはさみ 渡月橋 を渡った先にある。
1928(昭和3)年11月、新京阪鉄道嵐山線開通と同時に開業。開業当初は、嵐山への観光客を見込んだ6面5線の巨大な規模の駅であった。しかし、大規模な駅と反して乗降客が大していない事から、3面2線のみ使用するようになった。
開業から2年後、京阪電気鉄道の所有駅となり*2、1943(昭和18)年には、京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)の所有駅となった*3。この頃、嵐山線は資材供給の為に複線であった線路のうち、1本を国に供出して単線となった。この際、使用をやめていた線路も提供して、完全に3面2線となった。現在でも、かつてのホーム跡が残存しており、かつてを偲ばせている。
開業以来より使用してきた駅舎も、2010(平成22)年に改修工事が行われ、京町屋を模した駅舎になったほか、ベンチが人力車を模した物になるなど、景観に配慮した駅へ生まれ変わった。