透析は、生活を大きく制限する治療です。週に3回、数時間。時間も体力も削られます。自由に使える時間は限られ、急な予定にも対応しづらい。 そんな中で、「透析を続ける意味」や「治療の効果」を実感するのは正直難しいことです。 けれど最近、少しだけ考え方が変わってきました。これは、透析というルーティンと向き合う中で見えてきた、いくつかの気づきについての話です。 治療だけど、回復を目的としていない 透析は、薬のように「良くする」ためのものではありません。悪化を防ぐための治療。体の中にたまる老廃物や余分な水分、カリウムなどを一定の範囲に保つために行われます。 つまり、「現状維持」が目的。しかも、その維持には…