------講義録始め------- そこで、もう1つの知識、すなわち第2の政策過程に関する専門家が必要です。なぜならば、政策は単に政策案で終わっては意味がありません。具体的に法律や予算のような形で立案し、それを実施していくための道筋を作らなければ実効性を持たないからです。そのためには、過去の成功や失敗を含めて利害を調整し、実行可能な形にし、この科目の前半で扱った人的資源や金銭資源など各種の政策資源を確保することが求められます。 したがって、政策領域ではなく、政策の作り方そのものに関する専門家も重要となります。こうした政策過程そのものに関する知識を、先ほどの「院の知識」と対比して「ナレッジ・オ…