字義通り、経営分野における戦略。軍事を除けば「戦略」概念がもっとも普及した分野は経営学であり、ために単に「戦略」とすることも。
経営分野において計画を立てて行動することすべてを包含する概念として用いられることもしばしばであり、指示対象は異常に広い*1。 「企業戦略」の同義語として用いられるかもしれないが、違うかもしれない*2。
*1:発祥の地たる軍事分野では「作戦」とか「戦術」に分類されるような個々の分野での細かい行動まで、「経営戦略」と括ってしまう傾向が見られる
*2:企業戦略の語も振れ幅が多くて手に負えない
「属人化」という言葉について、そのデメリットについてはよく語られる印象がある。だが今回はそのメリット、つまり「ブライトサイド」について考えてみたい。 世の中では、特定の個人に業務を依存している状態と言える属人化は、とてもリスクが高いため、なるだけ避けるべきだとする風潮が強まっている。 < リーダーの仮面 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法 [ 安藤広大 ] posted with カエレバ 楽天市場 Amazon 僕もそれには賛同していた。何なら自分がそれを体現しようと頑張っているところもあった。しかし、これは状況によるのではないかと最近考えるようになっている。 むしろ…
皆さん、こんにちは。本ブログは、行動経済学をビジネスに適用することを目的としています。 行動経済学の理論を中心に、行動心理学や認知心理学、社会心理学などの要素を交えながら、ビジネスのさまざまなシーンやプロセス、フレームワークに適用し、実践に役立てていきたいと考えています。 企業経営において、No.1、つまり社長や創業者の役割は明確です。ビジョンを描き、組織の方向性を定め、経営資源を動員しながら未来へ導く存在。しかし、今の時代、このNo.1を支える存在――すなわちNo.2の存在が、企業の持続的成長を支えるカギとなっています。 それが如実に表れる、企業で起きた重大な意思決定ミスや、離職の連鎖、戦略…
昨年末、Google合同会社が日本にサイバーセキュリティ研究拠点(*1)を設け、それをお披露目するイベントを開催したことを紹介した(*2)。拠点長はMandiant時代から、書籍の出版など一緒に活動してきた友人内山氏である。 この拠点では、技術開発にとどまらず大学などへの支援も行っていて、その延長線だろうか、日本のサイバーセキュリティを推進する有識者会合を持ちたいという。3ヵ月ほどどんな会合にしたらいいかの議論にも加わらせてもらって、この日第一回の有識者会合が開かれた。名称は「Japan Cybersecurity Initiative」、20名弱の有識者が集まった。 座長は「インターネットの…
【独占公開】30代起業家が明かす生成AI最前線 ~誰も語らない2024年のビジネスシフト~ =============== 「あなたの不満と不安をお金に変えて 仕事ができる人になるための発信をします。」 こんにちは ワイズ株式会社代表取締役の五反田明駿です! =============== 画像はイメージです。 ■私が生成AI業界の最前線で見てきた真実 テック業界で10年、AI企業の代表として数々のプロジェクトを手がけてきた経験から、次世代のビジネスチャンスについてお話しします。 ■今、静かに進む3つの革命的変化 1. ビジネスモデルの大転換 【従来のビジネス構造が崩壊する】 私が実際に経験し…
なぜ経営戦略が必要なのか 「ゲームのルール」を知る 「アドバンテージ・マトリクス」で事業特性を摑む 「V字カーブ」が教えてくれること ケーススタディ2 日産ゴーン改革の戦略的意味合い 参考文献 前講では、「経営戦略とは何か」についてお話ししました。 yagibrary.hatenablog.com しかし、そもそもなぜ経営戦略が必要なのでしょうか?経営には「合理性」が求められます。勘や思いつきだけでは、成功は覚つきません。こうした理詰めの経営を行うために、経営戦略が必要となるのです。講義2では、「経営の合理性とは何か」について学びましょう。 なぜ経営戦略が必要なのか 経営戦略は経営の「背骨」で…
経営戦略によって企業に魂が宿る 合意された組織の目標 経営とは価値創造である 持続的な差別化こそ企業の目標 自分たちが生み出す「価値を特定」する 経営戦略には階層がある ケーススタディ1 コマツの「ダントツ戦略」 参考文献 経営戦略によって企業に魂が宿る 経営戦略は企業経営において最も重要な根幹部分です。端的に言えば、経営戦略とは経営の「意思」であり、多様なステークホルダーとの「約束」です。企業は設立手続きを行い、登記をすれば誰でもつくることができます。しかし、それだけでは所詮「箱」をつくったにすぎません。経営戦略を練り込み、明らかにすることによって、企業に「魂が宿る」のです。 合意された組織…
1. イオン3Q決算の概要:過去最高売上と赤字の謎 2. 赤字転落の3つの要因を徹底分析 ①人件費の大幅増加 ②店舗閉鎖に伴う損失 ③前年の特別利益との比較 3. デジタルとリアル融合による成長戦略 4. 2025年に向けた収益改善シナリオ 5. まとめ:イオンの構造改革は成功するのか 小売り大手のイオンが2024年3-11月期決算で、過去最高の売上高を記録しながら赤字に転落しました。一見すると矛盾するような「好調」と「赤字」。この背景には、デジタル時代を見据えた大規模な構造改革があるんです。 イオン店舗外観 どうしてこんなことになったのか?これからイオンはどうなっていくの?そんな疑問にお答え…
飲食店経営の中で最も大きな割合を占めるのが食材原価と人件費です。food cost+labor costでFLコスト(エフエルコスト)という言い方をすることも多くあります。さらにrent cost(店舗賃料)を足してFLRコスト(エフエルアールコスト)と呼ぶこともあります。 飲食店では大きな経費であり、これらをコントロールすることで利益が上がります。店舗賃料は開業前に決まってしまいますし、食材原価も売価を変えること以外では大きく変えられることはできずに決まってしまいます。 人件費率は開業から時が経てば減っていくと考えている人は多くいますが、慣れによって人件費が抑えられるのか、教育によって設定し…
はじめに 生成AIを仕事に導入する際、成功する企業と失敗する企業の間には明確な違いがある。 その決定的な要因の一つが、「社長が推進しているかどうか」である。 1. AI導入のメリットと従業員の温度差 生成AIを業務に活用する主なメリットは、多くの場合コストカットだ。 これまで人件費や時間を消費していた業務をAIが効率化することで、議事録の作成、顧客対応、資料作成などの負担を大幅に削減できる。 ただし、ここで考えなければならないのは、「コストカットの恩恵を最も享受するのは経営者である」という点だ。 時給や月給で働く従業員にとって、業務時間が削減されたからといって、その分早く帰れるわけではない。む…
飲食店経営者によくある、ピンチが訪れた時に行ってしまう対応ですが、私が知る限りではギリギリまで待ってしまう方がほとんどです。「これを越せば」みたいな感覚でしょうか、けっこう取り返しのつかないくらいまで我慢してしまう方は本当に多くいます。 こんな時に望むのは「即効性」です。集客したり、目玉商品をつくったり、割引したり、即効性のありそうな対応策を背水の陣で繰り出します。そんな中で一時の効果が出る場合もありますが、所詮一過性のモノでしかないのはご承知の通りと思います。 ダイエットでもそうですが、ギリギリまで待ってしまうと「楽してスグ!」の広告に騙されてしまうのです。リバウンドという言葉もポピュラーで…