足首の怪我をして、目下リハビリ中である。人間の話だ。四十を過ぎてから格闘技(ブラジリアン柔術)なぞ始めたものだから、この十年余り何かと怪我をしてきた。安全な部類ではあるが、それでも格闘技であるから、小さな怪我は常である。あちこち痛い。そして一年に一回ほど大きな怪我もしてしまう。ここ数年は経験を積んだおかげか、怪我が少なくなってきていた。しかし相手のあることだ。自分が気を付けていても、相手が無茶をする人間だと防ぎようもない。今回の怪我の原因となった相手は、体重が三〇キロも多い人間であったので、そもそも一緒に練習するべきでなかった。その一点である。起こってしまったものは仕方ない。復帰に向けて、粛々…