一条真也です。『ほねがらみ』芦花公園著(幻冬舎文庫)を読みました。数カ月前、小倉の大型書店クエストを久々に訪れたところ、店頭で『異端の祝祭』というホラー小説を見つけました。民俗学カルトホラーとのことで興味を引かれて購入しました。その作家のデビュー作が本書です。 本書の帯 本書の帯には、「安易な気持ちで恐怖の実話を集めてはいけない」「ネットでバズった恐怖が、文庫化により、再び、拡散。」と書かれています。カバー裏表紙には、「『今回ここに書き起こしたものには全て奇妙な符合が見られる。読者の皆さんとこの感覚を共有したい』──大学病院勤めの『私』の趣味は、怪談の収集だ。知人のメール、民俗学者の手記、イン…