江差線は、北海道旅客鉄道(JR北海道)の五稜郭駅〜木古内駅間37.8kmを結ぶ地方交通線。「津軽海峡線」の一部も構成する。全線単線交流電化。
かつては五稜郭駅と江差駅とを結ぶローカル線で、木古内駅から分岐していた松前線は1988年1月31日限りで廃止された*1。
青函トンネル開通後、五稜郭駅〜木古内駅までの区間は、北海道と本州とを結ぶ特急列車が多く通過する路線となったが、木古内駅〜江差駅間はローカル線のままで、列車は1日6往復しか走らなかった。
2013年4月26日、JR北海道は輸送密度が道内で最も低く、赤字額も年間約3億円にのぼっている木古内駅〜江差駅間(42.1km)について、北海道運輸局を通して、国土交通省に2014年5月12日付での鉄道事業廃止届を提出した。。また、沿線の3町*2も、2013年3月、代替バス運行支援として地元負担の18年間分に相当する9億円をJR北海道が拠出することで、廃止に同意した。
2014年5月12日、木古内駅〜江差駅間が廃止。同日より、函館バスが江差木古内線として代替バスを運行する。
2016年3月26日の北海道新幹線・新青森〜新函館北斗間開業時に五稜郭駅〜木古内駅間は並行在来線としてJR北海道から経営分離され、第三セクター「道南いさりび鉄道」として再出発される。
営業キロ | 駅名 | 読み “えき”は略 |
接続路線 |
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0.0 | 五稜郭駅 | ごりょうかく | 函館本線 |
2.7 | 七重浜駅 | ななえはま | |
5.3 | 東久根別駅 | ひがしくねべつ | - |
6.5 | 久根別駅 | くねべつ | - |
7.6 | 清川口駅 | きよかわぐち | - |
8.8 | 上磯駅 | かみいそ | - |
14.3 | 矢不来信号場 | やふらいしんごうじょう | - |
17.6 | 茂辺地駅 | もへじ | - |
22.6 | 渡島当別駅 | おしまとうべつ | - |
27.5 | 釜谷駅 | かまや | - |
30.6 | 泉沢駅 | いずみさわ | - |
34.0 | 札苅駅 | さつかり | - |
37.8 | 木古内駅 | きこない | 海峡線 |