今週は、前回『旅をする』の回でも書きました、 2024年のタイ~シンガポールの鉄道旅での思い出を話していこうと思います。 日本を離れ約6時間。 窓の外、眼下に広がる、タイの水田地帯をぼんやり眺めながら、僕は妙に感傷的な気分に浸っていました。 やっと来られた。 いや、違うな、 やっと、帰って来られた、か 前回、「旅をする」の回でも書いたように、今回の旅には、若い頃から抱いていた憧れがありました。 沢木耕太郎氏の『深夜特急』、あの空気感。 国境を越え、風に吹かれ、少し危うく、少し自由な、あの旅人の匂い。 いつか自分も、あの空気の中に身を置いてみたい。 そんな憧れが、ずっと心のどこかにありました。 …