安全基地は M.Ainsworthが提唱し、J.Bowlbyの愛着理論でも中心的な考えとなっています。健全な愛着を形成し信頼できる養育者をもった子どもは、養育者を安全基地とした探索活動を活発に行うことができます。 安全基地という考えは、乳児~幼児の研究で明らかにされてきましたが、児童にも当てはまりますし、成人してからの行動にも影響します。 家庭の中で育つことが多い日本では、家庭が心の底から安心できる場所であることが大切です。心の底から安心できる家庭があることで、心のエネルギーが充填でき、何かに向かってする心のパワーが生み出されるのです。 不登校になっている子どもは、学校に行くという行動に疲弊し…