『王国(あるいはその家について)』宣伝文句は「英ガーディアン紙・英国映画協会<BFI>による年間ベスト作品に選出!世界の評論家を騒然とさせた虚構と現実の揺らぐ衝撃作!」 出版社を休職中の亜希は、東京から離れ実家で過ごすことにした。故郷では、幼馴染の野土香(のどか)が結婚生活を営んでおり、亜希と野土香の大学の先輩でもある夫の直人と一人娘の穂乃果(ほのか)と暮らしていた。ある日、亜希は野土香から穂乃果の世話を引き受けたが、台風の荒天の下、穂乃果を橋の上から川へ突き落として殺してしまう。 映画の冒頭は、取調室で刑事が亜希の調書を読み上げる場面で、最後は亜希が野土香に宛てて書いた手紙の朗読で終わる。 …