夕方、社内の連絡メールで訃報が届いた。 訃報というと、大抵は社員の親か取引先の役員又はその親だが、今回は関係会社の社員本人であった。 思わず2度見してしまったその名前は、長年付き合いのあった営業マンであったが、最近は仕事での付き合いがなかったため、念の為他の社員に確認したがやはりその社員だった。享年59歳である。 この社員もそうだが、過去に若くして亡くなった知り合いは皆すこぶる好人物であった。 逆に誰からも良く言われない人物が悠々と生きながらえているのを見ると複雑な気分になる。 たまたまなのかもしれないが、才子多病という言葉があることからも昔から同じように感じている人が多いのかもしれない。 原…