さて、脊髄麻酔のおかげで 痛みの心配は全くなく、 いろんなチューブに巻き付かれて ただただ横になっていた。 手術中にぐっすり寝たおかげで 病室に戻った時には頭はすっきり冴え渡っていたのだが、 ドラマのように 意識が朦朧としている感じにしてみた方がいいのだろうかと、 しばらく目をつむって旦那と母の会話に耳を傾けたりしていた。 が、すぐに退屈になり、 「ねー。」 と声をかけたら 「あんた、もうしゃべれるの?!」 と母にものすごく驚かれた。 してやったり。 そんなのんきな私を一番恐れさせたのは 恐怖のどぎゅーんであった。 それは主治医の先生と共にやってくる。 「主治医の先生」と言うのは面倒くさいので…