地域住民の健康と命を守る「最後の砦」、それが中核病院の役割です。特に高齢化が進む現代において、高度な医療設備と救急体制を備えた病院の存在は、その地域の安心そのものと言っても過言ではありません。2016年、埼玉県北部の熊谷市に新たなスタートを切ったある病院は、最新鋭の医療機器を揃え、地域医療の未来を見据えた大規模な投資を行ってきました。その挑戦は、地域に何をもたらしたのでしょうか。 今回は、埼玉県熊谷市に拠点を置き、地域医療支援病院やがん診療指定病院として埼玉県北部の医療を牽引する「社会医療法人熊谷総合病院」の決算を読み解きます。巨額の設備投資を背景に、どのような経営が行われているのか、その財務…