裁判官や政治家などの職に就いている公務員を強制的に辞めさせること。
端的に言うと、公務員における「クビ」。自らの意思で辞める場合は「辞職」または「辞任」と呼ばれ、罷免とは区別される。「罷免」は裁判官や政治家などの職に就いている人に対して使われる用語であり、一般の公務員については「免職」を用いる。
これまで罷免された人の主な理由(一部)
- 懲罰動議採決欠席(越智茂・松浦東介)
- 衆議院解散の閣議決定への署名拒否(島村宜伸)
- 郵政民営化反対(滝実・能勢和子・衛藤晟一・森岡正宏・柏村武昭)
- 普天間基地移設問題に関する閣内不一致(福島瑞穂)
裁判官の罷免
裁判官は「裁判官の身分保障」のため、以下の3点の場合にしか罷免されない。
- 心身の故障により職務を執ることができないと裁判で決定された場合
- 公の弾劾(具体的には、国会議員で構成される弾劾裁判所での弾劾)による場合
- 最高裁判所裁判官が、衆議院議員総選挙の際の国民審査で、投票者の多数から罷免を可とされた場合