老年期

最近私は時間の流れがはやく強く感じられ、年齢ばかりを重ねています。心残りは家族同士のコミュニケーションが成功したとは思えないことです。しいて元といえることは個人個人が大切にしている生活感が偏っていて強かったことです。寄り添って生きていくのが困難です。互いの心づもりや意図が解り合え想像し合えるような安心感や、楽しさは得難いものです。家族間の互いの在り方の理解に苦心しています。 それぞれの身体からあらわれる感性や立ち位置を自分なりに思考し尊重しますが、互いが方向性を一致したいと感じているかは別です。こうすれば理に適っているとか暮らしやすいとか思っても人それぞれです。親子でも相当に違っています。自分…

幼い小学校低学年頃から自分は人との関係を上手に出来なかった思い出が浮かびます。なぜか強い人に取り込まれやすいところがあります。85歳になった今もそのようなところが多く残っています。性格の強い指導者や公正性がないと感じる方に接すると怯えて思考停止になりますね。自分に予想外の事態が生じ、お互い理解が足りないな、理不尽さが残るなと強く感じても引き下がっています。自分で心を整理し解決しようと執拗にぐるぐるしてますね。強くなって自分を主張し堂々としたいと思ってもどうにもならないときがあります。なんか自分の持ってる資質をうまく使えなかった対人関係スキルの低さを今頃になってはっきり顧みています。３年半週２回…

わたしは娘夫婦の住まいのすぐ近所のサービス付高齢者向け住宅に4年前に引っ越しました。娘達に子供はいないので、毎週土曜の夜、自分の部屋で食事を共にして同じ本を読んだりお喋りして過ごして、やっと娘婿を理解しかけた思いがしています。自分が気兼ねなく「貴方のこと書いてもいいかしら」と会話し許しを得たので、近い距離になったと確信しました。これまで彼と時を共にし、彼が自分とは性格的には反対の生活感をもっていることをこのごろ具体的に知ったのです。これは娘がつなぎ役になったり説明役をしてくれた結果でもあります。彼の行動や人間関係を想像していただけで、度の様か深くは知りませんでした。娘のパートナーでなければお互…

------講義録始め------- 幼児期初期は自立性確立ということで、自分でいろんなことをやってみたいと主張する一方で、うまくできずに失敗してしまうこともあります。失敗したことが恥ずかしいと感じることや、自分はできないかもしれないという自己疑念が生じることがあります。幼児期の後半は「罪悪感」という時期で、なぜならどうしてといった質問を盛んにすることからも知られています。この時期は、積極的に世界に関わろうとする一方で、何か悪いことをしてしまったかもしれないという罪悪感が芽生えることがあり、その両極の中で揺れ動きます。学童期は「勤勉性対劣等感」として知られ、学校で新しい知識を獲得し、一生懸命努…

以前にも増して会話のない毎日です。子供は週２回は来ております。ことに土曜の夜は私が食事をこしらえて読書の話や人間関係の話をするので、子どもは安心しているようなのですが、なんか物足りないのですね。贅沢かと思うのですが。 しかし歳行ってから新しい場所で交流する相手をつくる困難さをしみじみと感じています。仕事の対象ではなく自分を知ってくれている人が少ないということの収まりの悪さなのでしょう。これから先子供以外の方に身体介護を委ねる覚悟をどうつくれば良いものか考えさせられております。自分も扱い難い老人のようです。弱者であることケアを受ける立場を如何に自覚すればよいのか迷う毎日です。 児玉真美著『安楽死…

リハビリは自分でするのも他人にしてもらうのも大変なことである。このことは高齢者医療に触れると分かる。 blog.kaname-fujita.work -----講義録始め----- 老年期に特有の疾病・症候と回復に向けた看護支援－リハビリテーション 老年看護学の一環として、老年期に特有の疾病や症候に対する看護師の役割は非常に重要です。特に、回復に向けた看護支援やリハビリテーションが中心となります。 リハビリテーションは、身体機能の回復を目指す運動や訓練を指します。例えば、麻痺により日常生活に支障をきたす患者に対して、その能力を取り戻すためのサポートが求められます。しかし、リハビリの意味は西洋で…

ASDなおばあさんは自分のポジションを生かそうと未だ学び中です。自分が辿ってきた幼稚で単純で失敗の多い一人よがりに過ごした時間を振り返っています。何しろ発達障害と幾十年も共にいるのですから、それを整理しています。 この一人ひとり異なった出方のある偏りのある一人であることは、幼い頃から失態の度にそれとなくは感じてはおりました。時には異なりによって生かされて来たこともあります。またある部分では苦しみ迷い、コントロールが効かず、はた迷惑であったことです。この頃漸くメンタルヘルスや死について雑誌などでも話題にされるようになりましたが、こうした話題はできなかったし、今も話しにくいです。 中央公論 ２３，…