肺胞、気管、気管支に発生する癌。
他の癌と比べて全身に転移しやすい。癌の中で日本人の死亡率が最も高いものとなっている。生存率が低い。
日本人では罹患率、死亡率ともに男性の方が高い。
肺門部(肺の入口付近の太い気管支)にできやすいもの。肺癌患者の約20%がこの癌。
進行が早く、発見された時にはかなり進行していたということも多い。悪性度が高く、生存率が低い。
最も罹患者が多い癌(およそ半数)。肺野部(肺門部より奥)にできるもので、女性に多い。
進行は比較的遅く、X線写真で見つけやすいので早期発見することも可能である。
肺癌の約30%を占め、多くは肺門部にできる。
X線写真による早期発見は難しい。
最も患者数は少ないが、進行が早く、転移・再発の可能性が高い。
はっきりとしたことはわかっていないが、喫煙が肺癌に大きく関連していることはわかっている。
若いうちから喫煙を始めた人、多くタバコを吸う人などがより肺癌になる危険性が高いとされている。また、直接タバコを吸わなくても副流煙を吸い込む受動喫煙が肺癌発症に影響するので注意が必要である。
タバコ以外では、大気汚染の他、塵やアスベストなどを長期間吸い続けることも充分肺癌発症のリスク要因となるとされている。
なかなかおさまらない血痰、咳、胸痛などが初期症状として良く見られる。
進行すると閉塞性肺炎を発症し、咳、熱、胸痛などの症状を呈する。さらに進行すると、癌で気管が塞がれて肺に空気が入らない状態になる。
初期にはほとんど自覚症状が無い。
進行して癌が周囲の臓器に浸潤して痛みを感じるようになる。
肺癌の一般症状は風邪の症状と区別がしにくいので、なかなか治らない咳、血痰、胸痛、喘鳴(ぜんめい)、息切れ、声のかれ、発熱などの症状がある際には医療機関への相談が推奨されます。
特に喫煙歴のある40代以上の方は要注意です。
早期の癌にのみに用いられ、早期癌でかつ転移が無い場合には完治することがもできる(ただし肺癌の早期発見は難しい)。
(参考→癌の外科療法)
小細胞癌に対して効果が高い。
非小細胞癌(腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌)に対しては効果は低いとされているが、早期発見できず手術不可能となった場合にはこちらを用いることもある。
(参考→癌の化学療法)
手術不可能の場合や、手術と併用して転移を防ぐなどの目的で利用される。
(参考→癌の放射線療法)
受診科:内科・外科
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