忌まわしい原爆の想い出とともに、私的カメラで撮った写真が封印されたトランクが、二度と開けられることがなかったら、私たちは、あの「焼き場に立つ少年」の写真を見ることはなかったでしょう。でも、転機が、ジョー・オダネルに訪れます。彼は、あるカトリック教会で、「Once(ただ一度だけ)」という題名の彫刻に出会います。(1989年)この彫刻は、十字架にかけられたキリストの実物大の像でした。そして、その体じゅうに被爆者の写真が貼り付けられていました。これに衝撃を受けた彼は、45年ぶりに、トランクを開けます。写真のネガは、思ったより痛みが少なく、いい状態で保存されていましたが、連日悪夢に苦しむことになります…