◆メリット実感できる工夫を◆ 2年に1度見直される診療報酬の2024年度改定の内容が決まった。政府は昨年末、医療サービスの対価として医療機関に支払われる診療報酬の「本体」部分の改定率を0・88%引き上げる方針を決定。厚生労働省の中央社会保険医療協議会が個別サービスごとの配分を審議していた。改定は6月から実施される。 大きな柱は医療従事者の賃上げへの対応だ。看護師や薬剤師、リハビリ専門職など幅広い職種の処遇改善を進める。賃金体系を底上げするベースアップの目標を24年度に2・5%、25年度に2・0%と設定。同時改定される介護報酬の目標と同じ賃上げ水準を目指す。 医療従事者も介護職員と同様に、他産業…