今回紹介する「四日市連合駅」は、三重軌道㈱と四日市鉄道㈱の二つの軽便鉄道が乗り入れる全国的にも珍しい軽便鉄道のターミナル駅のことで、駅舎開業は1915(大正5)年3月23日、『伊勢新聞』が3月21日付記事にて伝えている。 「四日市鉄道三重軌道連合駅竣工につき二十三日連合開通式を行ひ知事以下を請待し煙火(花火)等の餘興ある筈(四日市)」(記事全文) 連合駅写真『四日市市史研究』第14巻「ふるさと点描 幻の大正5年」より 写真左側(北側)が四日市鉄道㈱、右側(南側)が三重鉄道㈱の乗降場で、右へ延びる側線は貨物専用駅の阿瀬知川駅(阿瀬知川北岸)まで続いている。左右対称の立派な駅舎が見映えすることもあ…