「五月雨を集めてはやし最上川」 という芭蕉の句がありますが、おおざっぱに云えば最上川の下流部は庄内で、中流部が村山地方、上流部が置賜といいます。その置賜に長井という街があり、週末に山形に行った折に長井の旧丸大扇屋という元呉服店であった建物を見学しました。元呉服店と書きましたが最後は呉服店であったものの、およそ300年ほど前の最初はいわゆる荒物を商い、次いで最上川の船運を通じて京都大坂の呉服やふるて(中古の着物)のほか置賜の紬の商いを行い、そして田畑にも投資していたそうで、つまるところ複合経営の商家です。 道路に面した呉服店部分は北向きで嘉永元年(1848年)築で、格子の有る2階は丁稚などの部屋…