先日、万年堂に行った。文字通り、そこは文房具を売っているところである。ぼくの中で、その万年堂は心の中に残る場所だった。 ぼくは中学校の頃、頭が悪かった。成績も芳しくなければ、運動ができるか、と言われると、そうでもない。つまり、何をやっても駄目な人間だった。それでも、ガタイは良かったので、先生にはよく、相撲や柔道をやらないか、と勧められた。レスリング部に所属していたけれど、面倒くさくて辞めてしまった。勿論、肩を痛めたのは事実だけれど、それ以上に、あのむさ苦しい体育系の場所にいるのは、生きづらかった。 そんな中、ぼくは文房具が好きだった。 ノートと文房具を少し良いヤツにした。100円ぐらいのシャー…