セクシャルハラスメントについて「me too(自分も)」と声を上げる際に使われるハッシュタグ。 2017年10月ごろ、ハリウッドの大物プロデューサーに対するセクハラの告発がきっかけで利用されるようになった。 日本では同年12月17日、BuzzFeedの記事「はあちゅうが著名クリエイターのセクハラとパワハラを証言 岸氏「謝罪します」」の公開で広く認知されるようになった。
「被害者中心主義」をどう乗り越えるか 現代韓国フェミニズムの論点 『被害と加害のフェミニズム #MeTOO以降を展望する』(クォン・ヒョンヨン著/解放出版社) www.kaihou-s.com 2016年江南駅での女性殺人事件以降、韓国のフェミニズムは急速に盛り上がり、広がりをみせ「かつてないほど大衆化」している。『被害と加害のフェミニズム #MeTOO以降を展望する』は編者でもあるクォンキム・ヒョンヒョンに加え、ハン・チェユン、ルイン、チョン・ヒジンの3名と文壇内の性暴力告発者を支持・連帯する『参考文献なし』準備チームによる著書。著者は皆自身がフェミニストだと考えている。翻訳は影本剛、ハン・…
フジ第三者報告が公表された。 大部なので、まだちらりとしか読めてはいないが。 去年初、松本騒動を機に書いたブログではあったが、「第二次#日本版metooが起き、メディア界のクリーンナップが起こる」という予測は、かなり正確に推移したとも言える。 テレビ局一局を揺るがす、政治社会の一大事件になるとまでは、到底想像もつかなかったが。 消えゆくホモソーシャルな「松本」的「笑い」 - セルフケアと「男性」性 「衝撃的」というのは、「内容そのもの」ではなく、「遂にそれが、世に公表され、白日の元に実態が晒されるに至った」ことでしかない、とみている。 「性接待がある、あった」といったこと自体は、「日本のメディ…
Paramount+に課金してる日本語話者の友人宅で上映会。 お互い「えぐいね...」「きもいね...」「うざいね...」しか言ってない。どれも今年こそ口に出さないぞと決めた言葉だったのに。「(語彙力」というネットスラングがあるけど、こういうカバー範囲が広すぎる言葉ばっかり使ってるとほんとに語彙力が落ちるよね。絶望の連続の中でも特にひでぇと思った会話。実際の口調を聞いていただきたいんだけど、コミットメントの姿勢ゼロで泣けてきた。 捜査一課の担当者 1: まあ、逮捕状は、あるんですけれども。 (中略) 伊藤氏: その、いま有効な逮捕状はある....? 捜査一課の担当者 1: それはちょっとお答え…
ジャンプ+で『ドラマクイン』という漫画が始まった。トゥイッターでこの漫画に対して怒っている人がいたのを見て知った。気になって読んでみた。 shonenjumpplus.com 変わった設定の話でユニークだが、別段おもしろくはない。漫画としてのショックに欠ける感じか。タイトルを出す演出がSuchmosみたいでダサくてわろてもうた。 で、話が移民とかそういった問題を茶化している感じがしてキナ臭く、批判が多く出ている(戦後のアメリカに占領された日本・沖縄みたいな感じもあるが)。作者は排外主義陰謀論にでもハマったのか、という。コメント欄にも良くない論調で作品を賞賛している人がいる。 けれどそういうのが…
(長文注意) 慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画「主戦場」を観了。 とてつもない面白さだった。 実は、それに先立ち、 ①『番組はなぜ改竄されたか「NHK・ETV事件」の真相』(2006) ②動画「2000年女性国際戦犯法廷を語り継ぐ」 https://satokonoheya-archive046.peatix.com/ をさらっと見ていた。 (下記で言及便宜のために、番号を付した。表題映画「主戦場」を③とする) 本当は「面白い」と言っては良くないのかもしれないが… しかし、それ自体が「問題」としての「(歴史的)成熟」を意味することなのだとも感じている。 実は、本格的に「慰安婦問題」を「知…
自分は、歴史のカバー範囲は極めて広範なつもりだが、今さら、「女性史」は殆どタッチしてないのに気づいた。 なぜか。 「無興味・無関心」というより、正確には、これまでに「視点」がなく、スタンスを持てなかった、というべきだろう。 我ながら凄い(?)というか呆れるのは、これほどスタンスがフーコー的なのに、「性の歴史」は一度も開いてすらない。 「視点」がない(なかった)、というのはその事実が物語っている。 (自分は「現代フランス思想」には一定の距離を置いていたという特殊事情もあるが、それについては今は措いておく) 「当事者性からの逃げ」は当然あったろうが、言い訳してしまえば、それは無知×余裕の無さからく…
文春の仕掛けにより、突如、松本は事実上の「退場」を迫られるに至っている。 今後は裁判闘争が見込まれるものの、どのような見通しとなっていくかは、事実関係解明の進捗とともに、今後の展開次第だろう。 事実関係自体が最重要なのは当然だが、(現状ではその解明が開始されたばかりの段階でもあり)本稿では、それを云々することが目的ではない。 今回の騒動は、(先の「闇営業騒動」に次いでの)「芸能史上の重大な政治事件」になっていく(既に「なっている」か)筈だ。 自分の(「政治」上の)注目点としては、 ・(事実関係やその解明含めた)松本自身の「ケジメ」のつけ方 ・吉本は、いつまで松本に「伴走」していくのか ・今後の…
#metoo運動の着火点となった、ハーヴェイ・ワインスタイン事件をめぐる、ニューヨーク・タイムズ記者と女性たちの苦闘の物語。 見ている最中は、観ているこちらもグルグルと色々な苦悩が内面に駆け巡っていたが、バシッと霧が晴れた瞬間が見えた。 自分自身に果たせる固有の役割というものが見えた瞬間があったのだ。 それについては最後に改めて述べる。 見ている最中にどんな苦悶が駆け巡ったかを、整理しよう。 ・#metoo運動当時の自分の回想 かつての職場(おっさんたちが支配していた)のハラスメント環境を再認識し、ツイートして、少し気持ちが晴れた記憶がある(必要なら、別の機会にいずれ詳説するかもしれない)。 …
2023年10月17日 ジャニーズ事務所の社名が変更にないりましたね。 長年の性加害が認定されてから私自身ジャニーズファンではないですが気が付くと 沢山の情報を見てしまう日々でした。 結局それは私自身ごまかしてきましたが 性加害に遭い。 被害を相談しても無視された。 その事実があったからです。 今回のジャニーズ事務所の問題は私を事実との対峙に向かわせました。 今までごまかしごまかし生きてきましたが振り返ると 性被害は実はいくつもあっていました。
アマプラで映画視聴、113作品目は「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」でした。個人的レーティングは8/10、ウーマントーキングに続いて、これもかなりの出来の映画です。 映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインによる性的暴行を告発した2人の女性記者による回顧録を基に映画化した社会派ドラマ。 内容は有名なハーベイ・ワインスタイン悪事を描いていく記者の物語。粘り強い努力による記者の記事があり、#ME TOO 運動がはじまりました。最初は女性記者2人も「特権的な立場の芸能界で起こっている特別なことだから、記事としてとりあげる価値があるのか?っていう」考えだったのですが、取材するうちに変…