男性による男性のための男性についての研究。
「女性による言葉の暴力」から男性を保護することを目的とする社会学的、大脳生理学的、認知心理学的、ネットワーク論的、複雑系的な領域を含む。
何といっても男性は荒々しい。その天性は婦人に比べれば粗野だ。それは自然からそう造られているのである。それは戦ったり、創造したりする役目のためなのだ。しかしよくしたもので、男性は女性を圧迫するように見えても、だんだんと女性を尊敬するようになり、そのいうことをきくようになり、結局は女性に内側から征服されていく。社会の進歩というものは、ある意味で、この男性が女性の霊の力に征服されてきた歴史なのだ。
倉田百三 女性の諸問題