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山口昌男

読書

山口昌男

やまぐちまさお
  • やまぐち・まさお(1931-2013)

山口昌男(やまぐち・まさお)は、現代日本を代表する人類学者・記号学者・思想家である。北海道出身フランス構造主義の影響を受けているが、その守備範囲はきわめて広く、ひと言で表現するのは不可能に近い。人類学の領域での業績に限定すれば、記号論や象徴論という分野の専門に入る。人類学上のデビュー作は『アフリカ神話的世界』ならびに『人類学的思考』であり、初期の彼の関心を読むことができる。その象徴論という分野での代表作は『文化と両義性』である。1984年から10年間は磯崎新大江健三郎大岡信武満徹、中村雄二郎とともに岩波書店の総合誌『へるめす』の同人になる。山口の知識人思想家としての世界的なつきあいの広さを知るためには対談集『二十世紀の知的冒険 対談集』『知の狩人 続・二十世紀の知的冒険』が必読書になろう。1990年以降は明治期以降の日本のメジャーになれなかった/ならなかった知の巨人に光を当てた『「敗者」の精神史』『「挫折」の昭和史』『内田魯庵山脈』が著名である。筑摩書房から『山口昌男著作集』全5巻が公刊されており、山口昌男入門としては最適である。