Christpher Doyle 杜可風 (1952-) オーストラリア・シドニー生まれ。カメラマン。 「天使の涙」「ブエノスアイレス」などウォン・カーウァイ監督作品にカメラマンとして参加したのをきっかけに、その映像美が評判となり、高い評価を受けているカメラマン。「ラヴソング」では俳優として出演もしている。
ウォン・カーウァイ
だいぶ前にNHK-BSで放送された『海洋天堂』を観る。どういう映画なのか、まったく知らないまま観たので、まずはジェット・リーが出ていることに驚いてしまった。しかも、アクションはまったくなしで、純粋に役者として出演しているではありませんか。ここで驚くというのは、もしかしたら知らないにもほどがあるのかもしれないけれど、本当にこの映画についてはタイトルを見聞きしたことがあるというだけで、何も知らなかったのだ。 水族館で働いているワン・シンチョン(ジェット・リー)。妻は亡くなり、いまは自閉症の息子ターフー(ウェン・ジャン)とふたりで暮らしている。だが、彼は末期癌にかかっており、余命わずかと宣告されてい…
「今日のあれこれふたりで笑うふたりがふたりでいる時間」 世界の名匠シリーズ映像の魔術師 ウォン・カーウァイ【BS松竹】7月の土曜ゴールデンシアターはウォン・カーウァイ作品をノーカット放送! 7/8 (土)恋する惑星7/15(土)天使の涙7/22(土)ブエノスアイレス7/29(土)花様年華 www.shochiku-tokyu.co.jp 今日はポトフとチーズトースト。美味しいーーお腹いっぱい。
原題は「堕落天使」英題は「Fallen Angels」 殺し屋の男とエージェントの女、金髪女との三角関係と 失恋女に失恋してしまった唖者の男のふたつの物語が ラストに交差します もともとは「恋する惑星」(1994)の 3つ目のストーリーとして考えていたものを 「恋する惑星」が陽なら陰、昼なら夜、無垢なら性的という 対する作品として独立して製作 そしてウォン・カーウァイの特徴といえば セリフの少なさ、音楽の多さ カーウァイはほとんど脚本を書かず(笑) 撮影現場での俳優やスタッフの反応、偶発的な出来事を大切にし そのなかで気にいった映像を繋げ物語を作りあげていくそうです 雰囲気で見る映画は、本当に…
ランキング参加中映画 ウォン・カーワイ監督作品、4Kレストア特別上演。 wkw4k 2022年8月19日より順次上映。『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『花様年華』『2046』 WKWウォン・カーワイ監督。撮影期間が長く、俳優ほか関係者を疲弊させるとも言われる。膨大な量の撮影フィルムの編集の行方は、神WKWのみぞ知る。 クリストファードイル撮影監督。シドニー出身。アジア映画を中心に活躍し、杜可風という中国名を名乗っている。手持ちカメラで激しく移動する撮影方法が特徴。香港の雑踏を表現するのに、まさにふさわしい方法。 恋する惑星 1994香港 天使の涙 1995香港 ブエノスアイレス …
「じゃあ一緒に不幸になればいい」 原題は「阿飛正傳」(チンピラの伝記) 初メガホンの「いますぐ抱きしめたい」(1988)で カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)にノミネートされ 世界に名を知らしめたウォン・カーウァイの2作目の監督にして 「蘇麗珍(スー・リーチェン=ヒロインの名前)3部作」の1作目 2作目は「花様年華」(2000)、3作目は「2046」(2004)で 60年代シリーズとも呼ばれています とにかく最初からin the mood for サッカー競技場の売店に男がコーラを買いに来る 男は店番の女に「名前は?」と聞く 「教えたくないわ」と答える女 それから毎日男は来る 「19…
本日6月27日は、みんな大好きトニー・レオン(梁朝偉)の60回目の誕生日!お誕生日おめでとうございますトニー🎂 𝗪𝗞𝗪 𝟰𝗞 𝟴.𝟭𝟵 ㊎ より順次公開 http://unpfilm.com/wkw4k/ unpfilm.com WEB限定のポスタービジュアルはトニー・レオンとフェイ・ウォン 王家衛とクリストファー・ドイルのコンビの映画に出会ったときの衝撃は生きてきてそうそうあるものではないだろうな。サントラや王菲のCDを買いまくった…DVDもあるけど、やっぱり映画は映画館で観なくてはと思う。4K上映観に行きたい。
オダギリジョーの出演作を探していて、見つけた香港映画。 監督がクリストファー・ドイルと、ジェニー・シュンという女性監督。香港映画はわりと好きだ。オダギリジョー以外の要素としても動機十分ということで早速Amazon Prime で鑑賞。 クリストファー・ドイルの情景豊な香港の映像と一緒に、主演のアンジェラ・ユンの美しさを堪能できるだけでも、観る価値あるかも。消えゆく香港の漁港、小さな村の暮らしの風景を、アートとして切り取り、記録として残すというのも、映画の役割の一つとしてあってもいいかもしれない。そしてそこに登場する人が、絶品の俳優(本作の場合は、アンジェラ・ユンとオダギリジョー)というのもなん…
今週のお題「自分にご褒美」。と言うことで、ここ2ヶ月英語の勉強を頑張っている僕は、己のご褒美に映画『ばるぼら』を観に行った。このブログでその感想を綴ろうと思う。 この映画は手塚治虫の漫画を原作にしており、その息子が監督をしている。そして何と言っても、『恋する惑星』などで知られるウォン・カーウェイ監督とコンビを組んでいた、クリストファー・ドイルが撮影監督を担当しているのだ。
一条真也です。最近のブログで「鬼滅の刃」には手塚治虫の強い影響を感じると書いたところ、多大な反響がありました。その手塚の遺した膨大な作品の中でも群を抜いた異色作を原作とする日本映画「ばるぼら」を観ました。独特な世界観から「映画化不可能」と言われた作品ですが、手塚治虫生誕90周年を記念して、ついに初映像化されました。予想していた以上に面白かったです! ヤフー映画の「解説」には、こう書かれています。「1973年から1974年に『ビッグコミック』で連載された手塚治虫の異色作を実写化したドラマ。謎めいた少女と暮らす小説家の行く末を描く。メガホンを取るのは、手塚治虫の息子で『星くず兄弟の新たな伝説』など…
★★★☆☆ あらすじ 離婚して幼い娘と離れて暮らす漁師の男は、ある日の漁で仕掛けた網に一人の女性が入っているのを発見する。アイルランド映画。 感想 漁師が若い女性を釣り上げるという、出だしから現実離れした展開。その割にはどこか主人公が淡々としているというか、冷めているというか。陰鬱なアイルランドの光景が、そう見えるようにさせているだけかと思ったが、そういうわけではないようだ。どこかでこの出来事を受け入れることにためらいを感じている。 そんな父親を尻目に、無邪気にこの不思議な出来事を楽しんでいる娘が可愛らしい。人魚伝説になぞらえて、ワクワクした様子でこの物語の行く末を見つめている。 (adsby…
オンディーヌ 海辺の恋人 [DVD]コリン・ファレルAmazon わたしも情報収集能力が低いので、こ~んな映画をニール・ジョーダンが撮っていたことはまるで知らなかった。 ニール・ジョーダンらしくも、思いっきりアイルランドを舞台にした映画だけれども、わたしはニール・ジョーダン監督でアイルランド舞台という作品、実はまるで記憶がない。それでとりわけ海辺の小さな漁港が舞台ということでも惹かれるのだけれども、わたしがびっくりしたのは、この映画、ケルトの「セルキー(Selkie)」伝説が大きなストーリーのバックボーンになっていたことだった。 実はわたし、むかしイングランドやスコットランドのトラディショナル…
映画撮影パート 6イメージセンサーとフィルムストック映画撮影は、デジタル イメージ センサーまたはフィルム ロールから始めることができます。 フィルム乳剤と粒子構造の進歩により、利用可能なフィルムストックの範囲が広がりました。 フィルム素材の選択は、一般的な映画制作の準備において最初に行われる決定の 1 つです。 8 mm (アマチュア)、16 mm (セミプロ)、35 mm (プロ)、65 mm (特別なイベント会場を除いてめったに使用されない壮大な写真) というフィルム ゲージの選択とは別に、撮影監督はフィルム ゲージの選択を行っています。 リバーサル(現像するとポジ画像が作成される)とネ…
恋する惑星の話をおまえは何年するんだという感じですが、映画の煌めきを切り取ってきたような、素敵な批評を偶然見つけたので備忘録的に日本語訳します。 www.latimes.com 『恋する惑星』は愛をスタイリッシュに描く ウォン・カーウァイの『恋する惑星』は、降りしきる雨のようにみずみずしく、痛みとユーモアに満ちた愛の物語である。混雑した香港の街角で素早く、時に激しく撮影されたこの作品は、極めて個人的な短文で語られ、最も流麗なカメラを通して表現され、大胆な色彩とアメリカン・ポップミュージックの力強い破裂で区切られている。 我々が目にする香港映画の多くが武侠ジャンルの時代ファンタジーか現代アクショ…
ごきげんよう、式部です。 先日映画『恋する惑星』を観たので、今回はその感想です。 ネタバレを含んでいる為、気になる方はここでUターンして下さい。 https://amzn.to/3Th6Ini 概要 原題:重慶森林 1994年公開、監督ウォン・カーウァイによる香港映画。 舞台は香港の九龍、尖沙咀にある雑居ビル・重慶大厦。 この映画がアメリカの映画製作者クエンティン・タランティーノに評価され、アメリカでの配給権を獲得した。 キャスト・スタッフ 警察663号(店主は633と呼ぶ):トニー・レオン フェイ:フェイ・ウォン 謎の金髪女性:ブリジット・リン モウ:金城 武 スチュワーデス:チャウ・カーリ…
監督:エリック・コット 製作ウォン・カーウァイ、撮影クリストファー・ドイル、そして金城武とほとんどウォン・カーウァイ映画のようだ。スピーディな編集とかもいつものそれで、その辺の勢いは確かにあるのだが、話がごちゃごちゃしててよく分からん。最初のAV女優とか日本絡みの話の方が面白かった。まあでも金城武はいいね。カレン・モクも綺麗だった。
鴛鴦歌合戦国立映画アーカイブ今まで3本ぐらいしか観ていませんが、マキノ正博の映画ってあんまり面白くないのかもという、疑念が芽生えた。宮川一夫の撮影スキルによる望遠の面白さなどは感じるが、決定的な良さが分からないまま終わってしまった。これと「君も出世ができる」が日本ミュージカルの名作として歴史的に語られれているが、こっちはだいぶ古臭く感じる。首TOHOシネマズシャンテ北野武は前作の「アウトレイズ 最終章」の荒涼とした態度で、もう武はやる気がなくなったのかな、週刊誌でのトラブルでもなんだか映画で人生諦めきって女もつまんねぇなと言いたげな虚しさもカッコつけだったのかなと思っていた。演技のまとめ方の癖…
「WKW ザ・ビギニング」と題してウォン・カーウァイ監督の初期の2作『いますぐ抱きしめたい』と『欲望の翼』が12月8日(金) から4Kで全国順次公開されていて鑑賞。 hark3.com 鑑賞日は同じ日でしたが、上映の順番の都合で2作目の『欲望の翼』を先に観ました。 2本とも90年代にTVで放送されたものだったか、それともレンタルヴィデオでだったか(確かTV放送されたものを録画したんだったと思うが)観てはいるはずなんですが、いつものように内容は覚えておらず、ほとんど初見のような気持ちで臨んだのでした。 『いますぐ抱きしめたい』でジャッキー・チュン演じるジャッキーが小便漏らすとこだけはなぜか覚えて…
原題「海洋動物」。オンライン試写にて。19年のモスクワ国際映画祭で審査員特別賞を獲った、中国の張弛監督による19年の長編デビュー作。失踪した妻の故郷である小さな島へ、俳優だという中年の男がやってくる。信仰されている仏頭がなくなって以来、海へ出た者が帰って来なくなった島では漁師たちが不安と焦燥にかられていた。カメラをたずさえてさまよい歩く男は、妻の面影を持つ女性と知り合うが…。クリストファー・ドイルあるいは畢贛の作品を思い出させる幻想的な映像美。過去と現在あるいは夢と現実を行き来するような迷宮的ストーリーラインの哀感と不穏さ。個人的には終盤にちょっと説明的でもったいない気がした部分もなくはなかっ…
ぼんやりしてたらもう年末でございます。 そんな12月のゲーム購入予定。 7日 PS4『怒首領蜂大往生 輪廻転生』 『怒首領蜂大往生』はゲーセンでの稼働当時からさんざんプレイして、PS2への移植、XBOX360のブラックレーベル(色々とゴタゴタがありましたね)、SwitchのG-MODE移植シリーズでの大往生DX(これが結構よく出来てる)とあれやこれや買って、今回で4回目。 ここまで来て言うのもなんですけど、そんなに大往生がメチャクチャ好きって事もないのよ。なんせ難しすぎる。最初の大往生(白)を一番真剣にプレイしましたが、結局2周目の4面が限界でしたから。そこで完全に心が折れて諦めました。 そん…
「香港映画祭2023 Making Waves – 香港映画の新しい力」で『風再起時』を見た。 本作はなんといっても「トニー・レオンとアーロン・クォックの映画初共演!」というのが最大のポイントだろう。TVB時代に共演しているとはいえ、映画では初共演。アーロンは、近年は映画に力を入れていて、日本公開された『プロジェクト・グーテンベルク 偽札王』(2020)でも素晴らしい演技を見せてくれた。トニーの世界的な活躍については言うまでもないだろう。 僕としてはフィリップ・ユン(翁子光)監督が佳作『九龍猟奇殺人事件(踏血尋梅)』(2015)以来8年ぶりとなる本作で、見応え十分なクライム・サスペンス大作を撮…
www.shochiku-tokyu.co.jp『欲望の翼』(1990)、『花様年華』(2000)などのウォン・カーウァイ監督による作品。 1960年代の香港を舞台に作家のチャウが、ホテルのオーナーの娘ワンと謎の男タクとの恋をモデルにした小説『2046』の執筆を始める様子が描かれます。 劇中作の小説『2046』で繰り広げられる世界観と、1960年代の香港のドラマが複雑に絡み合うのが作品の見どころ。SFチックな表現も見られる中、根底にあるのはロマンスな辺りがウォン・カーウァイ監督らしさと言えるでしょう。 過去作(『欲望の翼』、『花様年華』)ともリンクするストーリーにも注目です。 また、物語の鍵を…
ウォンカーウァイと仕事を始める前に、台湾で初めて長編を撮影したクリストファードイルのエドワードヤン作品、、、そのエドワードヤンも長編はこの作品が初監督で、両巨頭にとっての初作品が本作だったわけだ、、、そして二人とも初作品にして既にキャリアのピークを迎えているようなクオリティの高さ、、、時系列はめちゃくちゃなのに、まったく困惑せずに観られるほど分かりやすい、それは主人公のヘアスタイルを時代ごとに変えているからだけではなくエドワードヤンの本来の語りの巧さが初監督作品から発揮されているからだ、、、ドイルにしてもその後のエドワード作品に継承される下地造りをしているかのように瑞々しく、画像でも分かるよう…
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 最近観た映画、ドラマの覚書き。(2023年8月) U-NEXTで観た作品を中心に、最近観た映画、ドラマの覚書きを綴ります。 ハートレ・スシティ 無情都市 画像出典元:https://www.youtube.com/watch?v=3e-OMhezpo0 ソウルに暗躍する麻薬組織の幹部であるシヒョン(チョン・ギョンホ)は、”博士の息子”という異名で、組織の中で急速に勢力を拡大しつつあった。ある日シヒョンは組織のボスを抹殺することを計画。しかしそれは、単なる組織掌握を目的としたクーデターではなかっ…
www.shochiku-tokyu.co.jp『天使の涙』(1995)、『ブエノスアイレス』(1997)などのウォン・カーウァイ監督による作品。 互いの結婚相手の不倫に悩まされる新聞社の編集者チャウと、商社で秘書として働くチャンの二人が、互いの悩みを話す内に惹かれていく様子が描かれていきます。 過去作でも男女間の恋を巧みに描いてきたウォン・カーウァイ監督。今作でも結婚相手の不倫に悩む男女が惹かれていく姿を描くという独特な内容を映像美を交えながら表現しています。 主演を務めるのはカーウァイ監督作では常連のトニー・レオン。ヒロイン役を務めるのは『欲望の翼』(1990)でカーウァイ監督作に主演した…