→ドメスティック・バイオレンス
親しいとされる間がら(夫婦、恋人など)で、一方が他方を継続的に支配すること。
本来はジェンダーバイオレンス(gender violence)と呼ぶべきである。
他者を支配するために身体的、性的、経済的、精神的な暴力や差別を加害者が使うことをそう呼ぶ。本来、いかなる他者であろうと自分の思い通りになるわけは無いのに、他者を無理やり思い通りにしようとして加害者は暴力を選ぶ。
「恋人ならこうするものだ」「夫婦ならこうするものだ」「家族とはこういうものだ」「男はこういうものだ」「女はがまんするものだ」といったステレオタイプなイメージに囚われ、相手がそうならない事に対し暴力を振るう事で自分に従わせる、という側面が強い。
「加害者は怒りやすい人でストレスが多く、怒りをコントロールできなくて暴力をふるう」という見方は正しくはない。加害者の暴力の責任を隠す言い方。
ちなみに平成17年度の調査における、男性が被害者の割合は下記の通りである。(内閣府男女共同参画局調べ)
●身体に対する暴行をうけた・・・・・34.1%
●恐怖を感じるような脅迫をうけた・・33.5%
●性的な行為を強要された・・・・・・18.3%
このように男性被害者は「極めて稀」と言われるほど低い比率であるわけでは決してなく、通常の暴力犯罪者の殆どが男性であることを考えると女性加害者の割合が異常に高いと言っても過言ではない。
被害者を保護する国内法にはDV法がある。