これまで多くの日本人の視点におけるアジアの音楽といえば、伝統音楽や各地のポップミュージックという認識だった。しかし今、台湾をはじめとした中華圏、タイ、インドネシアなどアジア各国でユースカルチャーとしての音楽シーンがあり、アジア発のアーティストのアルバムが日本でもリリースされ、ライブ・コンサートを行うことは、「新しい常識」になりつつある。 各国でそうしたアーティストたちがパフォーマンスする舞台は様々だが、とりわけ「音楽フェス天国」である台湾では毎週末のように音楽イベントが開催されている。 中でも注目は、2019年の発足以降、わずか5年で台湾3本の指に入る規模に成長した野外音楽フェス、『浪人祭 V…