飼い猫と野良ちゃん、保護猫ではその存在感は全く異なる。 野良ちゃんのほうが、生き抜くという意味での生命力は優れているのかもしれない。 だが、個性が明確な「個としての」生命エネルギー、存在感を放つのは飼い猫である。ボランティアさんも本当のその子の猫生は里子に出た後から始まるという。 事実、どの猫も保護猫時代とは雰囲気が激変し、顔も表情も別猫に変化する。家猫になれば、食事やおやつもレベルアップし好きなだけ食べられる。おもちゃもグッズもいろいろと選べて、好き嫌いも主張できる。家のなかを自由に走り回り、抱きしめられ、あたたかい毛布にくるまれて眠る。 安全で自由な環境の中で、愛情をかけられて自己主張がで…