Never Let Me Go カズオ・イシグロの小説。2005年のブッカー賞最終候補。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
わたしを離さないで
TBSテレビ系で、2016年1月15日から2016年3月18日にかけて放送されたテレビドラマ。
Never Let Me Go
イギリスの田園都市にある私立学校で育ったキャシーは、当時の2人の仲間と再会する。彼らとの仲が再燃すると同時に、過去を思い出すが。 カズオ・イシグロの小説の映画化。
*1:Rated R for some sexuality and nudity.
カズオ・イシグロ著『わたしを離さないで』(Never Let Me Go , 2005)の舞台が、昨年イギリスで上演されました。その脚本(スザンヌ・ヒースコート著)が、Faber & Faberから出版されています。 台本なので、ストーリーが会話で成り立っていて、とても読みやすい。随所に表情や、背景の説明もありますが、端的な表現でわかりやすく、舞台の情景が目に浮かぶようです。原作に忠実でありながら、巧みに脚色、凝縮されたその世界観は、読書や映画で感じたものと似ています。ヘイルシャムという守られた楽園から、外の世界に放たれたクローンたち。いつも心の中には、宝物のようなヘイルシャムの想い出がありま…
★この記事を読むと、結末が衝撃的な小説が3冊わかります。 ①『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティ 10人の男女が孤島に招かれ、1人ずつ謎の死を遂げていく物語です。犯人が誰なのか分からない緊張感が続き、最後まで読み進めるとその驚愕の真相が明らかになります。クリスティの代表作としても知られ、ミステリー史に残る結末が待っています。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scrip…
あらすじ 物語は、イギリスのノーフォーク州に位置する特別な寄宿学校「ヘールシャム」を舞台に展開します。ヘールシャムは、美しい自然に囲まれた隔離された環境で、主人公キャシー・H(キャシー・ヘイ)はこの学校で育ちます。キャシーは、自身の過去や友人たちとの関係、そして学校での生活の中での出来事を回想する形で物語が進行します。 キャシーはヘールシャムでの生活を振り返りながら、同級生のトミーやルースといった重要な人物との関係を描写します。トミーは感情表現が不器用な少年で、ルースはキャシーの親友であり、また彼女が恋愛的な感情を抱く存在でもあります。 ヘールシャムの生徒たちは、自分たちが普通の子供たちである…
メガネを新調した。 今までは角を落とした長方形(スクエア型)の黒縁メガネだったが、今回は楕円形(オーバル型)に近い。色は同じく黒色に見える濃いグレーだが、艶消しから八分艶くらいになった。 今まで使っていたものはスポーツにも対応したフィット感のあるものだった。気に入って長く使っていたのだが、ゴム部分が劣化し、プラスチック部品の表面も加水分解したように荒れてきた。それ以外の不具合は無かったけれど、この機会に買い換えることにしたのだ*1。 かもめ食堂 小林聡美 Amazon 全国チェーンの量販店なので、買ってから受け取るまではあっという間。アプリに前回の購入記録や度数が残っていたので、最低限の視力検…
カズオ・イシグロ氏は英国のノーベル賞作家である。 2017年にカズオ・イシグロ氏がノーベル賞を受賞したとき、長崎新聞には大きくその受賞を喜ぶ記事が掲載された。その記事を読んで、カズオ・イシグロ氏は長崎生まれで、5歳まで長崎で育ったことを知った。そして、長崎の本屋さんにはイシグロ氏のコーナーができて、多くの人がイシグロ氏の本を買い求めていた。私はそれまでイシグロ氏のことは全く知らなかった。私も、一時期であれ長崎に住んでいた人がノーベル文学賞を受賞したことはすごいことだと思い、イシグロ氏の本を読んでみたいと思った。しかし、あれから7年が過ぎたが、イシグロ氏の著作は一冊も読まずにきてしまった。つい最…
カズオ・イシグロ(土屋政雄訳)『わたしを離さないで』とサマセット・モーム(土屋政雄訳)『月と六ペンス』の感想続きです。 1はこちら yuifall.hatenablog.com 以下、ネタバレあるので畳みます。
カズオ・イシグロ(土屋政雄訳)『わたしを離さないで』とサマセット・モーム(土屋政雄訳)『月と六ペンス』の感想です。 以前読書日記 2024年2月28日-3月5日で感想後で載せると書いてたのですがけっこう時間開いてしまった。 なんでまとめて感想書くんだと思うでしょうが、たまたま立て続けに読んで色々考えたので。相変わらずとっちらかってるので載せるのを長く躊躇っていましたが、時間置いたって中身が変わるわけでもないし載せる。長いので2回に分けます。 以下、内容に触れています。
――山本周五郎賞の審査員もされていましたね。
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再生医療や移植技術の向上など、医学の進歩は目覚ましい。 倫理的な問題を除けば、動物のクローンを作ることも可能だ。 クローン技術で生まれたヒトは、臓器提供をするという使命を持って生まれる。それは果たして人なのか。その人は幸せに生きられるのか。 ※ネタバレと思われる内容が含まれるのご注意ください。 わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) 作者:カズオ・イシグロ,土屋 政雄 早川書房 Amazon (あらすじ) 孤児院のような施設で、保護官と同じような子どもたちと共に学び、遊び、成長してきたキャシーは、現在は介護人として働いている。親友のルースとトミーとの付き合いは長く、時に仲たがいをしながらも…