今日は遅番だった。午前中、時間があったのでブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読む。あまり世界情勢には詳しくないのだけれど、金持ちがますます金を稼ぎ私を含む貧者はますます貧しくならざるをえないというのは世界的な傾向なのだろうと思う。本書に登場する主人公と「母ちゃん」と「配偶者」を取り巻く環境もそうした不平等を反映している。だけれども、彼らは後ろ向きにはならない。パンクから学んだスピリットに更に磨きをかけて、こんな生きにくい時代を生き延びようとしている。そこに頼もしさを感じた。前に読んだ『ヨーロッパ・コーリング・リターンズ』にしてもそうなのだけれど、ブレイディみかこは…